薬物依存症は完治することのない、死に至る永続的な進行性の病気です。
薬物依存症は治るというとこはありませんが、ある程度のところで病気の進行をくい止め、回復することが可能です。
依存者の回復に必要なのは「依存症から回復したい」という気持ちだけです。当然、まだ、使いたいという欲求が残っていてもかまいません。
大切なのは、自分が依存症者であり、依存症に対して無力であることを認めることです。そして、まず自分の依存症に対する偏見を捨てましょう。
●一人で回復したいと思っているだけでは無理です。
●遺伝と考えるのはやめましょう。
●人間性の問題と考えることもやめましょう。
●意志の弱さとは関係ありません。
●生まれや育ち、経験、犯罪歴は関係ありません。
< WHO では、体質の病気と発表しています。 >
依存症からの回復は、一人では困難です。同じ病気の仲間が回復のために集まるミーティングに出席することから始めましょう。
“仲間になりたくない”と思っていても、共通の問題を持っているから、仲間なのです。ダルクのスタッフは、全員が薬物依存経験者で、新しい入寮者や通所者は仲間です。
スタッフもメンバーも同じ仲間(治療共同体:Therapeutic Community)として、一緒にプログラムに参加し、薬物を使わないで「今日一日」を生きることに取り組んでいます。