依存症のキョンです。全国の仲間と触れ合うことができました。あの人数のアディクトの一体感が伝わってきてとてもよかったです。そんな最中でもぼくの心は揺れていました。完全に自暴自棄になっていました。後悔と罪悪感で押し潰されそうになってダルクが嫌になっていました。何か月も前から地元に帰る計画を立てていました。
当時、ぼくは拒食がひどく、目標体重にするため下剤を飲まずにためていました。そのほかにも隠していたお金や薬もありました。京都に行くために、これだけ隠していました、と媚びへつらい、代表に持っていきました。地元に帰るお金と薬は隠したまま。
隠し持っていた下剤を京都で飲み、リラプスしました。イベント最終日のカウントダウンのとき、1Dayのキーチップをもらい、ハグしてもらいました。消えてしまいたい。本気でそう思いました。
その時から計画通り飛び出すことしか頭にありませんでした。帰りの途中に僕は飛び出して地元に向かいました。でも、そこにぼくの居場所はないことはわかっていました。ただ独りになりたかった——。
望み通り独りになりましたが、いろんな感情があふれ出し、一晩中泣いていました。情けないけど、「生きたい！」そう思いました。
いま、ぼくは生きるためにダルクにいます。そのことを噛み締めながら今日一日の想いで、いつか今回のことが無駄でなかったと、こんな自分を受け入れてくれた仲間に感謝できる日が来ることを信じて、再び始めます。