【NewsLetter194】希望のひかり 九州DARC代表 大江昌夫

落ち葉が風に舞う季節となりました。我町の銀杏並木も美しい黄色に染まり始め、日増しに寒さが身にしみるようになってまいりました。皆様はお変わりなくお過ごしですか。

美野島司牧センターが誕生した年に、九州の地に初めてダルクのメッセージが届きました。今から22年前のことです。この長い年月を司牧センターとともに歩ませていただけたことに、これもたくさんの方々のご理解とご支援があってのことと、心から感謝いたします。

長い年月をともにしてきた美野島司牧センターが、時期は決まっておりませんが、老朽化に伴い建て替えることとなりました。今日まで、たく打つ問題で困っている多くの当事者や家族、地域、関係者に、薬物依存症という病気は完治しないが、回復することは出来るという希望のメッセージを伝えることができました。

そしてこの美野島で回復したメンバーが、九州各県にメッセージを伝えながら、ダルクという希望の光を灯していき、北九州、大分、宮崎、長崎、熊本、鹿児島、佐賀と九州全域に広がっていきました。今現在も薬物問題で苦しんでいる人たちへ、医療、司法、地域などすべての方々の力をお借りしながら、これからも希望のメッセージを感謝とともに伝えていきたいと思います。

ダルクの中で仲間に寄り添い、仲間とともに回復の道を歩むということは、自分自身の問題ばかりでなく、その人の問題や、その人と自分の関係も構築していくということなんだと。関係性の病気である私は問題を増やしてしまう恐れをいつも抱きながらも、仲間との関わりの中で回復し、成長していける喜びを感じています。

私自身のハイヤーパワーに委ね、成長の妨げとなっている考えや仕草、感情を捨て去り、私を成長させてくれる建設的なものだけを私の中に留めておくようにする。これをするのに、正直さの中に誠実さがないと自分の事ばかり考え、自分の想い通りにいくように要求するだけになってしまいます。私自身を正直に見つめる勇気をハイヤーパワーに祈りながら、仲間と今日一日を生きていこうと思います。

話は変わりますが、12月17日(土)にX’mas会を行いますので、皆さんのご参加をお待ちしています。

九州ダルク21周年記念フォーラムを平成29年2月11日(土)の建国記念日に開催します。詳細はまたお知らせします。

カテゴリー: 194号(2016年11月) タグ: , , , パーマリンク