【NewsLetter202】薬物依存症のクニ

九州ダルクでの9か月

こんにちは。薬物依存症のクニです。自分は、今年の1月28日に茨城ダルクから、この九州ダルクに来ました。

茨城は自分の地元でした。その茨城で1年4か月が過ぎた頃、九州に行くかと言われ、最初は正直イヤでした。地元から離れ、先の見通しのない、知っている人もいない、知っている場所も土地勘もないのでイヤでした。

でも、今のままではダメかな、と思いました。朝起きて、昼からプログラムやって、夜寝る。その繰り返し。昔、秋田ダルクで生活していた時とこれでは変わらないと思い、九州に行くことを決心しました。

1月28日に仲間3人と一緒に飛行機に乗りやってきました。周りは、みんな若い仲間ばかリ。自分よリ年上は1人だけ。正直最初はやリづらかった。

慣れない九州のプログラム、若い元気な仲間、ついていけるだろうかという不安。でも九州の仲間はみんな優しかった。すごく気遣ってくれました。嬉しかったです。一緒に筋トレをしよう、ご飯を食べよう、疲れていないか?とみんな声をかけてくれました。

自分は当時クリーンが1年半あるのですが、初めてダルクにつながった時、何も分からない状態で、その時、仲間にしてもらって嬉しかった事を思い出しました。本当に嬉しかったです。

九州に来てからは色々ありました。来てすぐの時、ホームシックになった事。その時トキさんに言われました。最初から知っている人はいないし、だれでも一人だよ。一から人間関係や居場所を作っていこうと。嬉しかったです。

来た当時の自分は、自分を強く見せたい、なめられたくないと、本当は弱いくせに、派手に見せようと、ピアスや指輪などを2 つも3 つも付けて、自分を作って見せていました。

それが生き辛い昔の自分で、本当はちっちゃいおっさんなんだ、弱いんだと気づかせてくれたのも、トキさんと九州ダルクの仲間達でした。素の自分で良い、その方が楽なんだと気づきました。

クリ—ンタイムの後は、リカバリータイムだと言ってくれたトキさん、カウンセリングの時自分の話を聞いて泣いてくれた仲間、本当に感謝しています。

9か月でいろんな仲間とも出会いました。茨城ダルクの時に知り合った仲間、カウンセリングやキャンプ、フォーラムで出会った仲間、みんな大事な仲間です。一から人間関係を作る大事さも知りました。

最初、何しに来たんだろうか、知っている人がいないと寂しくなった時、そばにいて教えてくれたトキさんと仲間たちに感謝しています。これからも生き辛くなっていたら、生きやすくなるよう導いて行ってください。これからもよろしくお願いいたします。

カテゴリー: 202号(2017年11月) タグ: , , パーマリンク