【NewsLettr255】バースデーを迎えて クニ

 7月に7年のクリーンを迎えました。茨城から九州に来て5年半が過ぎ、振り返ってみると色々な事がありました。

 今までやって来なかった事も沢山ありました。今まで自分は何か問題があると、自分はちゃんとやっていると考えて、相手のせいにしてきました。

 今でもその生き方は抜け切れていません。その度に自分の問題だけ見るようにと言われます。その問題を見る時に言い訳が出たり、聞かれる度に言う内容も変わりますし、正解探しをしたりもします。

 新しい生き方を探して筋トレやパソコン、ジョギング等をやるようになりましたが、最初の頃は出来ない姿を見られるのが嫌で、自分には必要が無いと避けていましたが、仲間の「いいからやってみて、最初から出来る人はいないよ」という言葉が背中を押してくれ、進むスピードは遅いけど少しずつ出来るようになりました。

 あのまま必要が無いとやらないままだったら、こんな気持ちは味わえなかったと思います。

 自分は感情を表に出すのが苦手ですが、九州に来てすぐの頃、カウンセリングに行く機会がありました。鳥取、岡山、九州の仲間が沢山いる前で人が怖い、信じられない、という事を話しました。

 自分は子供の頃、小中高の12年間いじめにあっていました。学校にも居場所がなく、家でも、社会に出ても、中々上手く居場所を作る事が出来ませんでした。これをしたら、これを言ったらどう思われるか?など、他人の評価が気になり、人に合わせようとします。

 上手くいかないと相手のせいにして、相手が悪いと裁きます。仲間の中で、この人ならいいけど、この人はダメと自分で上下をつけ、自分の中で裁きます。

 でも、同じことを人にされたら自分が被害者だと感じます。子供の頃にいじめにあっていたのは、本当は自分のそういう所が原因なのかもしれません。

 昔は恨んでいた事についても、自分のやってきた事を振り返って見ていくと、恨みの気持ちが少しずつ消えていきました。

 家族に対してもそうです。何で自分だけこんなに苦しいのを誰も分ってくれないのかと逆恨みしていました。自分勝手に薬を使い、家を飛び出して刑務所に入り、自分で決めてダルクに帰って来たのに人のせいにしていました。

 九州に来てからは、仲間の力を借りてきたからここまで続いています。でも時々忘れそうになります。仲間は大事だと頭では分ってはいても、まだ自分の力を使いたくなる時があります。

 先々の事を思うと焦りが出てくる時もあります。そんな時は、今まで一人で生きてきて楽だったかどうかを思い出す様にしています。

 自分は今年51歳です。家出して一人ぼっちでも薬を使いながらでも生きてこられたと勘違いをしてきましたが、生きてて楽じゃなかった。

 これからは仲間と共に楽に楽しくありのままの自分で生きていきます。

カテゴリー: 255号(2022年9月), ニューズレター タグ: , パーマリンク