特定非営利活動法人 九州DARC代表 大江 昌夫
皆様方におかれましては、新春を晴々しい気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。
旧年中は格別のご支援を賜り、有難うございました。年末の緊急支援のお願いにつきましても、多くの方々より、ご献金とお餅やお米、お菓子など食品のご寄付をいただきました。温かいご支援にスタッフ、仲間一同感謝しております。
さて、年末は鳥取・岡山ダルクと山口ダルクと合同でのプログラムに、メンバー全員で参加させていただきました。九州ダルクのメンバーは、慣れない雪道での運転や、大人数でのコミュニケーションに、幾分疲れが出たようですが、温かく迎えてくれる仲間のお陰で楽しみながら参加でき、それぞれがワークを通して得た事を、今回のニュースレターに書いてくれています。
自分を大切にして生きていくには、助けを求める事がとても必要ですが、恥ずかしさや情けなさ、苦しさを感じて出来ないという仲間が大勢います。
自分が何者であるか知ることは、成長の一つのステップです。自分はこういう人間だからという、思い込みが、今まで自分を苦しめていたことに気づき、変わりたいと勇気を振り絞って行動に移してほしい。言葉で何回私が伝えようと、中々伝わりませんが、こうしてプログラ厶に参加し、色々なメンバーの姿を見る事やダルクを支えてくださる方々と接する事で、少しずつメンバーの様子も変わってきたように思います。
私達には依存症という問題だけでなく、コミュニケーションや感情の問題、性格上の欠点、過去の思い出したくもないような記憶や孤独など、様々な生き辛さの問題があります。私達アディクトがダルクにつながる頃には、問題がこんがらがってしまい、絡まって固く結びついているようなもので、もうどうにもならないかのように思えます。
しかし、一つ一つ、根気強く解き、もつれた糸を丁寧に伸ばしていくように、時間がかかりますが、必ず解決していきます。思い通りにはなりませんし、期待していたものとは違うかもしれません。しかし、必ず解決するのだという事を、私たちは自分だけでなく仲間の姿を通しても経験します。
ダルクで得られる仲間との絆は、必要とする限り、途切れてしまう事はありません。私たちは1人ではない。この事を忘れず、この一年を良い一年に出来るよう取り組んで参ります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。