【NewsLetter274】依存症のノクト

 山口 花見フェローオープンスピーカーズミーティングに参加して

 「仲間」というテーマで話を聞いている中で、自分にとって仲間とは、居場所なんだという事が、ストンと頭の中に入ってきました。セクシャルマイノリティーの仲間が、自分らしく生きている様に見え、やっぱり自分はまだ、男女という概念にとらわれているんだ、ありのままの自分でいいんだという事を改めて気付く事ができました。

 こうやって、普段接していない仲間達と会う度に、新鮮な気持ちになったり、前の自分を思い出したり、今の自分について考えさせられたりします。それでも、毎回どんな場所でどんな仲間に会っても、どんな自分でも受け入れてくれて、経験を分かち合ってくれる、安心感と楽しさを味わいます。

 普段一緒に生活している仲間の前では、どうしても違い探しをして裁いてしまったり、逆に相手に合わせないといけないと過剰適応をしたりしてしまいますが、仲間と居る事で、自分自身の問題が分かる様になってきました。


・フェローとは
 フェローシップ(fellowship)の略語で、「仲間であること」「共同体」など。自助グループでは「仲間」の意味合いでよく使われます。


・オープンスピーカーズミーティングとは
 当事者以外も参加可能な、公開ミーティング。
通常の、お互い言いっ放し聞きっぱなしでのミーティングとは違い、特定のメンバーがスピーカーとして話します。

カテゴリー: 274号(2024年4月), ニューズレター パーマリンク