【NewsLetter168】九州DARC代表理事 大江昌夫

 異常な夏も陰りをみせ、朝晩はずいぶんと過ごしやすくなってまいりました。みなさまにおかれましてはお変わりないでしょうか。

 さて、最近の九州ダルクの報告をしたいと思います。今までと何が一番変わって来たかというと、昨年度より保護観察所の事業にいろいろ参加させていただいていることです。所長をはじめ薬物担当の観察官の方や多くの観察官の方々にお世話になっております。ありがとうございます。

 何をしているかと言うと、観察所内でのダルク相談会、これは飯塚や久留米でも実施させていただいています。保護観察中の当事者や家族、引受人の方を対象に受けていて、その何人かはダルクや家族会などにつながってきています。

 2つ目に、該当する当事者を対象に保護観察所で行っている認知行動療法にアドバイザーとして参加させてもらっています。ファシリテーターは臨床心理士の先生や担当の観察官の方がするので、メンバーとして参加し、自分はどうだったか、何が問題か、どうしてきたのかなど、体験から得た経験を話しています。

 当初は、今までしてきたプログラムとこのプログラムが合わないんじゃないかと思い、正直どうなるのか不安でした。頭が固いと新しいことが受け入れられず、違い探しをして僕たちはこうだからと否認に走ります。僕の高慢さですね。

 参加してみて一番先にしないとならないことは、自分が変わることでした。ファシリテーションしてくださる先生や観察官の方々がいるおかげで、毎回何かに気付かされています。

 自分と向き合い、何が問題でどのように解決していくのか、手放していくのか、受け入れていくのか、ということは変わらないし、アプローチの仕方や表現がちょっと違うぐらいで目的や方向性になにも違いはありませんでした。その少しの違いのおかげで新たな発見をし、得たことが自分の人生にとても役立っていて、今では自分の成長のために参加させてもらっています。

 他にも社会貢献活動として、JR博多駅の高架下の清掃や、テニスボールを切って机や椅子の足に着けるための作業を当事者や観察官、更生保護女性会、地域の方と一緒に参加しています。

 今月から各地域の更生保護サポートセンターにてパブリックミーティングと題して、保護司の方々にメッセージを始めました。

 続きは次回に――。

 改めて、所長を始め、薬物担当の観察官の方や多くの観察官の方々、保護司の方々、更生保護女性会の方々、関係者の皆様、これまでダルクを支援してくださっている皆様のおかげで今日があることを心より感謝いたします。本当にありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いいたします。

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