前回のニュースレターで、「仕事を始めました」と書かせてもらったのですが、また嬉しい報告があります。1月の終わりに、僕もやっと一人暮らしを始める事が出来ました。
刑務所に3年、ダルクに4年、実に7年間も共同生活をやって来たので、今は独りの時間を満喫しています。と言うか、最初の1週間ぐらいは満喫してたと言うより、自由になったのを良い事に、毎日やりたい事だけやって、豪遊していました。
薬さえやらなければ何をやってもいいだろう・・・という気持ちになり、入寮中出来なかったことを、連日連夜、繰り返していました。一番やりたかったことは、昔やっていた路上で歌を歌う事です。
次の日仕事があるのに、夜ギター片手に公園まで行き、朝方まで歌っていました。おかげで仕事中、眠くて眠くて“コクリコクリ”してしまっていました。他にもカラオケに行ったり、ゲームセンターに行ったりしていました。
1週間が過ぎたころに、仲間や仕事場の人から、「顔色が悪いよ」と言われ、疲れも溜まりに溜まっていたので、それからは、夜早く寝るようになりました。
退寮して毎日遊びまわっていたことを代表やスタッフに言えずに黙っていたのですが、何日かしてからいきなり代表から、「夜中に歌をうたっていただろう」と言われました。代表の知り合いが、僕が歌ってたのを見かけたという事でした。
別に禁止されている事ではなかったのですが、次の日に仕事やダルクでのプログラムがあったので、やっぱりそういう事はやるべきではなかったです。不正直な事は出来ないなと思いました。これからは、仕事やプログラムが疎かにならないように生活態度を整えていこうと思います。
退寮して、また色んな事に気付かされました。一番感じたのは、今までダルクに守られていたんだという事です。1人で出歩かない事とか、夜外出してはいけない事等入寮中には嫌だった、自分の行動を縛ってると思っていたことが、本当は自分が薬を使わない為の事であり、自分を守っていた事でした。
今、自由になり、入寮中よりも薬が近くなったように感じています。なので、これからもプログラムに真剣に取り組んでいこうと思います。