【NewsLetter175】緊急支援のお願い

薬物依存は回復可能な病気です。薬物依存は数々の病気の中の一つです。ただ他の病気と違うところはこの病気は周囲の人、例えば家族、職場の人、友人、知人などを好ましくない状態に巻き込むことです。そのため薬物依存は社会問題に発展しやすいのです。

しかし、病気である以上、回復の方法がない訳ではなく、自分の力とか意志力に頼ることは全く違う方法、すなわちプログラムに忠実に参加することによって生き方を根本的に変え、その結果多くの方々が回復しています。

さらに、回復した人たちは依存症に苦しむ仲間のために何らかの形で回復に向けて手を差し伸べています。そして、仲間を助ける行為こそ、自己本意の古い生き方を捨て、他者に自分を開く新しい生き方の発見であり、その行為自体が、彼らを救っていることにもなります。ここに希望があります。

自分らしい尊厳を取り戻すために、「今日一日」を口にし、ダルクプログラムを繰り返す仲間達、そしてそんな私たちを応援してくださる皆様のお蔭で、この福岡の地でシェルターとしてなくてはならない働きをしてきました。

私達の隣には、応援してくださっている皆様が常にいるということに感謝しています。

 

今現在、ナイトケア4名、クォーターハウス4名の入所者と、男女合わせて3名の通所者が九州ダルクを利用しています。

入所施設であるクォーターハウスとしてお借りしていたアパートを今月末に解約することになり、新しいハウスを4ヶ月間探し、少しデイケアからは遠いのですが、ようやく4DKの一軒家の物件がみつかりました。入所人数もナイトケアと合わせて10名までに増える事になります。

この話の後にダルクの運営状況の話はとても辛いのですが、借りるのに約70万円の資金がかかり、家具なども無い状態です。今現在九州ダルクにそれだけ支払い、買い揃える財力はありません。

しかし、今いるメンバーを路頭に迷わせるわけにはいかず、借入れをすることに致しましたが、返済の見通しが立たないのが現状です。

私共の努力が足りない為ではありますが、日々、苦しい運営状態で活動を続けています。皆様の善意による寄付金に支えていただけなければ運営してゆくことが困難であります。

薬物依存症者が回復を望み、生きる希望を持ち社会の有用な一員となるように支えていただけないでしょうか?

薬物依存症者みずからが薬物依存症者を支え共に歩むダルクの取り組み、九州ダルクが回復と成長を手にすることのできる場として活動してゆけますよう皆様のご支援、ご協力のほどなにとぞよろしくお願い申し上げます。

特定非営利活動法人 九州DARC 代表  大江 昌夫

カテゴリー: 175号(2014年4月), ニューズレター タグ: , , , パーマリンク