【NewsLetter175】九州DARC代表 大江昌夫

 早足に桜の季節もすぎて、つつじが美しく咲く頃となりましたが、皆様お変わりございませんか。私たちは元気ですと言いたいところですが、私たち依存症者にとっては、特に「木の芽時」ともいわれる春は、心身が不安定になりやすい時季でもあるといわれます。

 例外なく、毎年この時期はいろいろなことが起きます。特に代表になってから感じる事ですが、ダルクの中で仲間に寄り添い、仲間とともに回復の道を歩むということは、自助グループのスポンサーシップのようにかなりの期間を親しく付き合っていくということのようだと思います。

 自分自身の問題ばかりではなく、その人の問題やその人と自分の関係も構築していくということなんだと。関係性の病気である私は、問題を増やしてしまう恐れをいつも抱きながらも、仲間との関わりの中で回復し、成長していける喜びを感じています。

 しかし、自分の問題に囚われている時はここになかなか辿り着けません。先に書いたように、この時期は特にそうなりやすい時期だと感じています。

 こういったときは整理整頓するしかありません。引き出しの中のゴチャゴチャしているもの並び替えるのではなく、全てを取り出し、いらないものを捨て、いるものを引き出しに整理するように、私自身をハイヤーパワーに委ね、成長の妨げとなっている考えや仕草、感情を捨て去り、私を成長させてくれる建設的なものだけを私の中に留めておくようにする。

 これをするのに正直さの中に誠実さがないと自分の事ばかり考え、自分の思い通りに行くように要求するだけになってしまいます。私自身を正直に見つめる勇気をハイヤーパワーに祈りながら、仲間とともに今日一日を生きていこうと思います。

 今回緊急支援のお願いを書かせて頂きました。車両や家具、電化製品などご不要になったものがありましたら、ダルクまでご一報頂けないでしょうか。度々のお願いで心苦しいのですが、皆様の愛に頼る方法しかわかりません。どうか宜しくお願い致します。

カテゴリー: 175号(2014年4月), ニューズレター タグ: , , , パーマリンク