【NewaLetter177】薬物依存症のシン

5月7日にダルクへ繋がって1年が経ち、同時にバースデーを迎えました。1年のクリーンを迎えるまでに色々な事がありました。仲間を殴ってしまった事。お酒を買ってしまった事(スベッてはいないですよ)。対人関係で何度も失敗して嫌になった事等、書けばキリがないのですが、それでも逃げずに頑張り続けた結果がこの1年のクリーンです。

正直今までにクスリを止めて1年も続いた事はありませんでした。どれだけ長く止め続けられても2か月位しかなかったのに、1年もクリーンが続くなんて自分でもビックリです。

仲間に「何か変わった?」と聞かれても自分のどこが変わったのかは分かりませんが、ここに居てプログラムをやれば、必ず薬は止める事が出来ると分かりました。本当にダルクは凄い所だなと感じました。

ダルクに来るまでは薬を使い続けていたのに、入所するとピタッと止まりました。ここまでくるのに欲求がもの凄くあり、その度、使いそうになりましたが、使ってしまったら、自分は多分、壊れてしまうのでもう使いたくないのです。

仲間にも言われましたが、これからが大変です。それでもこの先、何が起きても薬は使わずに生きて行こうと思います。


【スタッフから】

私たちには自分が生まれた日と、もう一つ別にバースデーというものがあります。それは自分がクリーンで生きていきたいという方向を選んで薬が止まった日です。

自分自身のバースデーはもちろん、仲間のバースデーも自助グループのNAでお祝いします。

10年以上止め続けている仲間を見て、自分も同じように薬を止められるかもしれない、と希望を持ち、1dayの仲間の手助けをす事で自分の回復も進んでいく。

やはり私たちには仲間が必要です。1年のバースデーを迎えた仲間が今号の表紙です。

カテゴリー: 177号(2014年7月), ニューズレター パーマリンク