深秋の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご支援を賜り、誠に有り難うございます。
今年一年を振り返ってみても、慌ただしく11月まできてしまったような気持ちになります。
ダルクとしての活動も各関係機関との連携を図っていく事で大きくなり、勿論、各個人のスキルアップも必要となってきます。しかし、ダルクにいるメンバーは全員薬物依存症という病気の当事者であり、それぞれの回復を第一に考えなくてはならず、プログラムを疎かにすることは出来ません。
クリーンの長さだけで回復を図ることは出来ず、常に私たちは回復途上におり、変わり続けていかなければ再び自分の病気に呑み込まれてしまいます。
数年前からダルクへの相談は、危険ドラッグが半数を占めるようになってきたことは何度かこのNLでもお伝えしてきました。今現在は、電話相談・来所相談の半数以上は危険ドラッグでの相談になっていて、低年齢化も顕著に表れています。
また今年は、拘置所や刑務所からの手紙の数も増加していました。皆、助けを求める場所を知らず、薬物を止め続ける方法も分からず、薬物依存症という病気の悪循環から抜け出せずに苦しんでいます。
それでも、私たちの先行く仲間が、地道に各施設へメッセージを運び、種を蒔いてきてくれたからこそ、今、そのような助けを求める声がこちらまで届くようになり、私たちはこれからも、一人でも多くの仲間の手助けが出来れば、という思いが更に強くなった次第です。
今現在、プログラムやメッセージ活動で使用している車両も、活動が広がるのに比例してガソリン代や修理代がこれまで以上に膨れ上がっています。しかし回復のプログラムを削るという選択肢は無く、この紙面をお借りしまして、私たちの活動を続けていけるよう皆様にをお願いしたいと思います。
ひとえに、私共の努力が足りない為ではあります。ダルクの活動を続けていく為に、度重なるお願いで心苦しいのではございますが、ご寄付頂きたく切にお願い申し上げます。
特定非営利活動法人 九州DARC代表理事 大江 昌夫