【NewsLetter180】薬物依存症のモエ

ダルクに入寮して4ヶ月近くになりました。僕は16歳の時にガスを覚え、以来数年間、ガスを吸っていました。ガスを吸うと意識がもうろうとして楽しく、1日中吸っていたのを覚えています。

20歳の時、大麻を初めて吸い、こんなにいい物があるのかと思いました。大麻は音楽が鮮明に聞こえたり、ご飯がもの凄く美味しく感じて、一回で虜になってしまいました。こんなに良い物なら、もっと早くやっとけば良かったと最初は思いましたが、25歳の時、逮捕されてしまい、それが原因で大麻を吸うのをやめました。

働いていた会社もクビになり、精神科に通い、処方薬をもらって飲んでいたのはよかったのですが、乱用するようになり、お酒と一緒に飲む生活をしていました。そんな生活が数年間続いていた時に脱法ハーブに出会い、脱法なので捕まらないと思い、手を出しました。

脱法ハーブは大麻と違って効き目が強く、外出先で吸っていたら意識を失って救急車で運ばれた事も何度もありました。

最後は自宅で吸っていたら、恐ろしい幻聴を聞き、ドラッグストアに行きイソジンとカゼ薬を飲み、自殺未遂をして病院に運ばれ、精神病院に入院する事になりました。

精神病院は3ヶ月間入院したのですが、とてもヒマでした。それから先生の勧めでダルクにつながる事になりました。最初は、不安とダルクに行く事が嫌でたまりませんでした。それでも親と先生の話を聞き、ダルクに行く事が決まりました。

病院からそのまま飛行機で福岡まで行き、とても不安だったのを覚えています。ダルクに着いて仲間と会った時、皆が優しく迎えてくれました。最初は本当に何をどうしたらいいのか解らなく、夜も寝られない日々が続いていましたが、1ヶ月も経つと慣れてきて仲間とも楽しくコミュニケーションをとれるようになり、色々な場所に遊びに連れて行ってもらって、今は楽しく生活ができています。

これから色々な事があると思いますが今日一日の事を考え、がんばっていきたいと思います。

カテゴリー: 180号(2014年11月), ニューズレター タグ: , , , パーマリンク