【NewsLetter146】仲間からのメッセージ・薬物依存症のルーディ―

 久しぶりに九州へ帰ってきました。この福岡の地は、25歳まで薬を散々使い、追われるように離れた場所で。大分ダルク入寮中もプログラム中に何度も訪れた場所で。

 振り返ってみると、ここ数年間、全国のダルクを転々とし、自分の居場所をつくると言いながら、居場所を探してきたような気がします。

 それは小さいころから学校の友達の中でも、仕事をするようになってからも、ダルク入寮中も、家庭を持ち、生活をしていても、ここじゃない、もっと違う生活ができるはずだ、いつも追い求めていたような……。

 7月に沖縄ダルクを離れて、1か月は何もしないと言いつつも、さぁ、この後どこに行こうかと考えている時に、九州ダルク代表で古くからの仲間のトキが声をかけてくれました。

 「九州に帰っておいでよ。佐賀があるじゃないか」と。

 1か月ほど、正直、悩みました。

 ダルク創設者の近藤さんも「薬物を使い続けると、善意を受け取る能力を失う」と言っていましたが、今回はトキが手渡してくれる善意を受け取ろうと、「よろしくお願いします」と伝え、福岡と佐賀と半々の生活を送っています。

 長い間、居場所をつくろうと、変えようとしてきたようですが、仲間が言っていたように与えられる。

 居場所を探している間、北海道でたくさんの気付きを、広島、関西、関東で出会った仲間たちに善意をもらい、「埋め合わせだな」と言われて行った、 10年前に飛び出した場所、沖縄で仲間とともにコンベンションにかかわり、仲間と喜び、いつも与えられていることを感じ、信じる力をもらいました。

 自分を変えようとする力だけでは思い通りにはいかなくて、何度もスポンサーに助けを求めていました。

 良いことも悪いこともすべてが必要だった。与えられた――。

 九州自体は昔と変わらないんだろうが、そろそろ腰を据えてみようと思います。新しく繋がった仲間たちが居場所と思えるような佐賀ダルクに成長していくのが楽しみです。

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