【NewsLetter185】薬物依存症のモエ

ダルクに入所して9ヶ月が経ちました。初めて薬物を使ったのは15才の時、ガスを吸ったのをきっかけに薬物をやり始める事になりました。

最初の数年は、ガスだけだったのですが、合法で売っている薬物の事を知って、それらをやり始める事になり、薬物を使うことが本格化していきました。

その後、大麻を吸うようになりました。大麻を吸いながら音楽を聴いたり、ご飯を食べたりすることがとても楽しかったのですが、大麻所持で逮捕されてしまい、それがキッカケで、その時は薬物を止めました。

しかし、合法ハーブという大麻の成分に似た物がある事を知り、再び薬物に手を出す事になりました。

ハーブは大麻とは違い、どんな成分が入っているか分からない物で、外で使い意識を失って救急車で病院に運ばれた事が数回あったのですが、止めることは出来ませんでした。

最後は、ハーブを吸って恐ろしい体験をして自殺未遂をおこして、精神病院に入院する事になりました。

入院生活はとても暇で、ずっとハーブを使う事だけを考えていました。あんなに怖い思いをしたのにもかかわらず、再度使いたいと思っていました。

それから3ヶ月間、入院生活を送り、そのままダルクに繋がりました。繋がった当初は、不安と緊張で、1日がもの凄く長く感じられたのですが、仲間達が優しく迎えてくれたので、次第に生活にも慣れていき、楽しくなっていきました。

ですが、生活に慣れてきたものの、正直にミーティングで吐く事が出来ず、お酒を飲みたいという欲求が溜まりに溜まって、それが爆発してしまい、施設を飛び出して、お酒を飲んでしまいました。

その時は、後の事も考えられず衝動的に飲んでしまい、ウィスキーのポケット瓶を3本飲んで、記憶も曖昧な状態でした。

途中駅の前でスタッフに見つかり、施設に連れ戻されたのですが、トイレから逃げ出し再びお酒を買って飲んでいました。

その後、お金も尽きて、どこにも行く所がなくなり、施設の周りをウロウロしていたら、代表に見つかり、施設に戻る事になりました。

お酒を飲んだ状態で戻った僕を、スタッフや仲間が優しく迎えてくれたのを覚えています。今はクリーンも5ヶ月になり、ミーティングでも、欲求についてもはけるようになって、ダルクの生活にも大分慣れて楽しくやっています。

これからも色々な事があると思いますが、今日一日で頑張っていこうと思います。

カテゴリー: 185号(2015年4月), ニューズレター タグ: , , パーマリンク