【NewsLetter186】薬物依存症のカロリ

4月27日に2年のバースデイを迎えました。前々回のニュースレターで、テンパル事もちょこちょこある、と書いてましたが、最近テンパってばかりで、それを隠す余裕もありません。

自分の中で、「まあ、後少しだし、2年のクリーンも近いな」と、タカをくくっていた所に与えられました…試練が。

初めてやる事も多く、仲間に助けられっぱなしです。何だか、精神的に一杯一杯で、最近は施設に来た頃によく、「いいからやれ!」と言われてきた時のことを思い出してます。

ただ、あの頃とは違って、自分の周りには信じられる様になったものや与えられた道具、仲間、スポンサー、ミーティング、など様々なものが増えました。

素面になった今、より具体的に、自分の生き方と向き合う為に与えられたんだろう、と思う反面、感情の面では、「面倒臭い物与えやがって、こんちくしょう!」という思いがあります。

そういう思いを素直に感じられる様になった自分は、ただ薬を止めてきた1年目とは、少しづつだけども、確実に変わってきているんだなと、思えます。

今は、昔みたいに面倒臭くなって、思いつきで簡単な解決方法ばかり選ぶ事も少なくなりました。前は、それが一番楽だし、理にかなっていると信じ込んでやっていたのですが、徹底的に色々な失敗をする中で痛い思いをして、やっと失敗から学ぶことができました。

必要な事だったとはいえ、仲間と施設には大分迷惑をかけました。今度は、自分がしてもらった分、受け入れてくれた事、赦してもらった事を、仲間に対してやっていける様になりたいです。

今あるものは、何もかも自分が成長する為に必要なものが与えられているんだと、ほんの少しづつだけど思えてきています。

ちょっとしゃくだけど、昔、仲間に言われた、「信じたいと思っている時点でもう信じてるんだよ」という言葉通りになっていっています。

正直になるプログラムと出会ってから3年8ヶ月、薬が止まらない時も、止めてからも、自分の中でそれをやり続け、そして、それをやり続ける居場所を与えてくれた仲間とダルクに感謝しています。

カテゴリー: 186号(2015年5月), ニューズレター タグ: , , パーマリンク