8月11日に施設に来て4年目になりました。初日に草刈りをして熱中症でぶっ倒れました。草刈りをする前、何食わぬ顔で近くの川にブロンの空き瓶を捨てたのを覚えています。
良いことも悪いこともあまりにたくさんの事がありました。
薬でどうにもならなくなった事、正直になってありがとうと言われた事、薬を使って施設の犬小屋に入って出られなくなった事(隠れようとしました…)、女に電話したくて教会の電話を盗んだ事(弁償しました…)、初めてのバースデーを迎えられた事――。
色々な仲間と色々な経験をさせてもらいました。今では自分のステップ1を知ってくれている仲間も少なくなってしまいました。
自分の原点ともいえる、「いいからやれよ」という言葉。何も分からずただ必死な毎日でした。素面になってしばらくたった今、助けを求められない自分、簡単な解決方法を選ぼうとする自分、いくら頑張っても無駄なんじゃないかと思う自分、様々な言い訳をしようとします。ただ、どんなに言い訳をしても今更、自分に嘘はつけません。
実は、きつい事もあるけれど、薬を使い始めた頃よりも、確実に人生が楽しめるようになっているのです。
九州でのコンベンションが終わって、少ししてそう思いました。最初の頃はこんなにくだらない事やって何が楽しいんだろう、と思っていた自分が、施設のプログラムやNAに参加していく中で、まさかこんな風に変わるとは思わなかったです。
今まで自分で自分の可能性を決めつけていた頃と比べると、今は生きる価値しかない人生を大切にしていきたいです。
やったらやった分だけ価値がある。自分が大事にしていきたいのはいったい何なのか、よく考えて行動していきます。
仲間がいてプログラムがある。そして病気の事も含めて自分の事と受け入れる、それができる場所を与えてくれたダルクとそれを守り続けてきた仲間たちに感謝しています。