【NewsLetter189】薬物依存症のシン

今回はスリップした事を書きたいと思います。自分は昨年の3月と今年の3月にスリップしました。昨年のスリップの時は酒を飲んで一年間、誰にも言えず黙っていて、このまま話さずに過ごそうと思っていました。

スタッフと話をしている時もアルコールの話題が出る度にバレてるんじゃないか、という邪気が入り出して、だんだんスタッフとも話さなくなりました。

この時は内心ドキドキで、「バレていたらどうしよう」「クリーンがなくなる」と思い、余計に話さなくなるわけで、しまいには、仲間の話が「自分の事を言っている」「自分を見て笑っている」等の邪気が入り、どんどん仲間の中に居づらくなっているし、何もかも嫌になって、ダルクを飛び出して酒とクスリを使ってしまいました。

抜けだした時は、酒を飲んでやろうとか、クスリを使ってやろうとか、全く思っていなくて、ただ単にダルクにいるのが嫌だったからです。

でも結局は使ってしまいました。酒にしても、自分には問題があるわけじゃないから、一本位なら大丈夫と思って飲んだんですが、二本、三本と飲んでしまい、クスリにしても本命さえ使わなければいい、と勝手に思い、MDMAを3錠飲んでしまいました。

そこから女を買いに行って足に怪我をしたり、パチンコの行ったりと自分勝手に過ごしていました。

この時の自分は、また刑務所に行ってもいいかなと思いました。その理由は捕まれば、この苦しみから解放されると思ったからです。

あれほど刑務所に行くのが嫌で、不自由な生活を二度としたくないと思っていたのに、またそれをやろうとしていた自分がいます。

当然、行く場所、住む場所がないので、ダルクに戻ってくるしかなくなり、いったん施設に戻って、代表にここを出たいと話をしても、何故出たいのかは話さないままでした。

でもこの時はすでにクスリを使っていたためm早くここを出て、もっと使いたかったのが本音でした。

私説に戻ってきた時、代表やスタッフが「お帰り。死なずに戻ってきたね」と言ってくれて、自分がした事はバカだったと気付き、すごく悔しかったし、無駄な時間だったと思いました。

代表と話した後、仲間の中に戻る時には、「何でコイツ戻ってきたんだ」と思われているという邪気が先に入って、戻ってくるんじゃなかったという気持ちと、クスリの欲求が強くなったのですが、仲間は「お帰り」と言ってくれて、自分の邪気だとわかりました。

スリップして4か月が経ちますが、その後のコンベンション前に、またダルクを飛び出しました。今回はクスリを使わずにいられましたが、この時は飛び出したのも邪気が原因です。

今はほんの少し落ち着いてきています。でもまだ、酒の欲求が入っていて苦しいですが、何とか飲まずに生活しています。もう二度とあの苦しみを味わいたくないので思いとどまっています。クスリ、酒を飲まない生活が送れるようにしていきたいです。

カテゴリー: 189号(2015年9月), ニューズレター タグ: , , パーマリンク