【NewsLetter192】薬物依存症のイッツ

こんにちは。依存症のイッツです。12月より鳥取から、九州DARCに移動してきました。

何故かというと、パーソナルトレーナーになるという目標があるからです。その為に学校を巡り、資料を集め、資格を取る為の現実的なプランを考え、先行く仲間や母親とも話をしました。そして、プランを行動に移す為に期待と不安を抱え、福岡の地へ来たのです。

しかし、自分の病気はそう簡単に事を上手く運んではくれませんでした。共にプログラムをしていた女性の仲間に対し、恋愛感情を抱きました。当時は恋愛感情だと信じて疑いませんでした。

表看板では。でもその恋愛感情と言うのは、体のいいカモフラージュでしかありませんでした。本音はSEXしたかっただけなのです。その本音の思いは巧妙に隠しながら女性の仲間と一生懸命、病気全開で関係を作りました。

夢を抱き12月1日に福岡に来た約3週間後、夜中に施設を抜け出し、その女性の家へ行き朝までSEXをしました。

その頃にはパーソナルトレーナーになりたいという事は頭にありませんでした。当然の様に、仲間や代表、スポンサーにも黙っていました。言えるはずがありませんでした。誤ったプライドを持ち、もの凄く体裁を気にする自分は正直になるなんてとても恥ずかしくて出来ませんでした。

しかし、その選択が間違っている事も頭の片隅にはありました。考えると嫌になるので無視しました。1からやるのが怖くてたまりませんでした。そうこうしている間に女性の仲間が居なくなりました。

自分の頭の中は妄想でグルグルでした。耐えられなくなり、代表に話をしました。するとステップ4をやりなさいと提案が出ました。これが苦痛でした。

しばらくミーティングでも話せませんでした。しかしステップ4をやり、ステップ5をしました。ミーティングでも話し始めました。先行く仲間は「恥をかきなさい」と言います。本当に嫌だなと思いますが、やるしかありません。

やってみると仲間は笑ってくれました。そして時間が過ぎ、4月1日よりスタッフ研修という役割を与えられました。過去はいつも責任から逃げて来た自分は今、過去と同じ繰り返しをする日々です。

その度に先行く仲間は向き合ってくれます。時には、アドバイスすら自分は責められていると感じ、逆恨みします。そして再びプログラムに戻されます。女性の事も役割の事も、まだまだプログラムが足りません。自分の狂った頭で考え、全てを決めることをせず、周りを頼りながら少しずつ回復を目指して行きます。

カテゴリー: 192号(2016年6月) タグ: , , パーマリンク