【NewsLetter193】緊急支援のお願い

現在、ナイトケア5名、クォーターハウス3名の入所者と、男女合わせて7名の通所者が九州ダルクを利用しています。

薬物依存は回復可能な病気です。薬物依存は数々の病気の中の一つです。

ただ、他の病気と違うところはこの病気は周囲の人、例えば家族、職場の人、友人、知人などを好ましくない状態に巻き込むことです。そのため薬物依存は社会問題に発展しやすいのです。

しかし、病気である以上、回復の方法はあります。

自分の意志の力に頼るだけではなく、プログラムに忠実に参加することによって生き方を根本的に変え、その結果多くの方々が回復しています。

さらに回復した人たちは依存症に苦しむ仲間のために何らかの形で回復に向けて手を差し伸べています。

そして仲間を助ける行為こそ、自己本位の古い生き方を捨て、他者に自分を開く新しい生き方の発見であり、その行為自体が彼らを救っていることにもなります。ここに希望があります。

自分らしい尊厳を取り戻すために、「今日一日」を口にし、だるくプログラムを繰り返す仲間たち、そしてそんな私たちを応援してくださる皆様のおかげで。この福岡の地でシェルターとしてなくてはならない働きをしてきました。

私たちの隣には、応援してくださってる皆様が常にいるということに感謝しています。

この話の後にダルクの運営状況の話はとても辛いのですが、現在、借り入れしている金額が100万円を超えてしまいました。

しかし、今いるメンバーを路頭に迷わせるわけにはいかず、借り入れをすることにいたしましたが、返済の見通しが立たないのが現状です。

私どもの努力が足りないためではありますが、日々、苦しい運営状態で活動を続けています。

皆様の善意による寄付金に支えていただけなければ、運営してゆくことが困難な状態です。

薬物依存症者が回復を望み、生きる希望を持ち、社会の有用な一員となるように支えていだたけないでしょうか?

薬物依存症者みずからが薬物依存症者を支え、共に歩むダルクの取り組み、九州ダルクが回復と成長を手にすることのできる場として活動していけますよう、皆様のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

NPO法人 九州ダルク代表 大江昌夫

カテゴリー: 193号(2016年9月), ニューズレター タグ: , , パーマリンク