【NewsLetter204】薬物依存症のクニ

九州ダルクに来て4回目のTCCプログラムを受けました。

群馬からの仲間が2人来ました。最初は、前にもやったのに何やるのって思っていました。ゲームをやったリ、回復の仕組みを教えてくれると言われても、何のことだろうと思っていました。最初は何がなんだか分からなかったのですが、回数を重ねていくうちに、自分の問題は薬だけではないことが分かってきました。

今までのダルクでは、薬を止めて身体が元気になり、くすりをつかっていた時に出来なかったことが出来るようになればいいと思っていました。

TCCをやっていくうちに、薬を使うきっかけと、薬が止まらなかった時に何で苦しかったのかが分かりました。

私はよく仲間達から「正直になりな」とか、「助けを求めよう」と言われてきました。TCCの中で、そこが欠けているから薬に手を出した事に気が付きました。一番最初に群馬の仲間に会った時に言われたことがあります。

「そのピアス、自分ではファッションだって言ったけど違うよね。無理しなくて良いんだよ」と言われました。何か正直になれませんでした。

強く見せたくて、大きく見せたくて、ピアスを付けていました。本当は小さく弱い自分だと言えなかったんです。今は言えます。

回復に必要なことが少し分かってきま した。前は見えなかったことが少し見えてきました。薬が止まらなかった時、誰にも言えなかったし、昔からの仲間にさえ助けてと言えなかった。治ったつもりで出ていったから、恥ずかしくて、弱く見られたくなくて正直に助けてと言えませんでした。昔もそれで失敗しました。

最初にシンナ一を吸った時も、本当は怖かったし、やりたくなかった。怖いと言えればよかったのですが、言えませんでした。

仲間の中で、正直に弱いところを見せることや弱いところを認めることの大事さを知りました。

ありがとうこざいました。

カテゴリー: 204号(2018年3月), ニューズレター タグ: , , パーマリンク