【NewsLetter209】薬物依存症のオビト

九州ダルクのプログラムについて

4年前の8月に入院していた精神病院を強制退院となりました。行き場のない中、 施設に電話を掛けました。そして、無理に面会の時間を作ってもらい、施設に入寮しました。

その当時の身なりはジャージにサンダルで、髪に寝癖がついている状態でボロボロでした。体の状態は酷く、精神 状態も社会で働けない自分が嫌いでしたし、どん底でした。

そのような状態ですか ら、施設長との面会の時、「生活についていけないかもしれない」と言いました。

施設長からは、「今日一日やればいい」と言われました。その言葉で少し楽になれたのを今でも覚えています。

その日から今日一日のプログラムが始まりました。それからすぐに、岡山ダルクに異動となりました。

約1年後に再び九州ダルクに異動となり、現在に至ります。

その間色々な 問題と直面しました。思い通りにいかず、仲 間と口論になったり、パイプ椅子を壊したりしました。施設が建替えの時には、運動 が思うようにできず苦しんだりしたことも ありました。

今もですが、何が必要で、何がそうでないかで物事を判断するよりも、好きか嫌いかで判断する事が多すぎて、すぐに自己中心的な考え方になってしまっていました。

プログラムの中で、自分の 問題を意識していないとすぐにバランス を崩してしまいます。

現在では、ミーティング、スポンサーシップ、12ステップのシェア、運動などを仲間達とこなしています。

約4年プログラムを続けた結果、仲間のサポートをさせ てもらったり、1か月分の金銭管理が出来るようになったり、思わぬ恩恵を与えて貰いました。

自分が望むようなものは与えられませんが、自分の回復に必要な物が与 えられていきました。そのプログラムが当 たり前にならず、感謝を忘れないようにしたいです。

正直なところ、まだまだ苦しい時期も多いのですが、去年の今頃よりも現在の方がラクです。来年の今頃はさらにラクになっていると考えるとプログラムを信じることが出来るし、希望となります。

このように前向きに考えられるようになったこともプログラムの成果の一つだとも思います。

調子が悪い時はプログラムが障害物であるかのように錯覚してしま います。そういう時こ

今日1日、目の前のプログラムをこなし ていきたいと思います。ありがとうこざい ました。

カテゴリー: 209号(2018年10月), ニューズレター タグ: , , パーマリンク