【NewsLetter214】家族会フォーラム 御礼

 春たけなわの今日この頃、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。ダルクでは季節柄、調子を崩す仲間や全体的に雰囲気が落ち着かなくなる事も多い時期ではありますが、今のところ皆無事に、元気に過ごせております。

 さて、先日の九州ダルク家族会主催による、第一回九州ダルク家族フォーラムの際には、講師としてお話し頂いた佐賀セレニティクリニックの山田先生、茨城ダルク代表の岩井さん。ご参加頂いた皆様。そして、九州ダルク家族会の皆様。遠方からも駆けつけて頂いた方も、お忙しい中誠にありがとうございました。

 第一回目という事で、段取りや打ち合わせなど中々思うようには進まず、どうにか開催できたことにほっといたしましたが、当日は不慣れなことで不行き届きの点が多々ございましたこと、心よりお詫び申し上げます。

 仲間の話しに耳を傾け、深い共感と共に安らぎを感じる事は、薬物依存者である私達の中でよく見られる光景ではありますが、それは家族会の仲間同士でも変わらないものだと感じます。

 仲間というものがいる場につながったばかりの頃は、疲れ果て、どこをどう見ても問題解決の糸口などなく、八方塞がりで、何も見えない暗闇に居るようにも感じます。それなのに、自分以外の人達はなぜ笑顔でいられるのか? 同じような経験をしているのになぜ希望を見ることが出来るのか?

 不思議だと感じたり、時には反発したいような気持ちでも、参加を続けているうちに見えてくるものがあります。人と人をつなぐ温かく包まれるような感覚、探していたものが見つかったという感覚。それは大きな力であり、一人では見つけることが出来ないものです。薬物依存症者本人と、その家族。立場は違えども、苦しみ悩んだ先に辿り着くこの気持ちは同じものです。

 家族会もまた、未だ苦しんでいる仲間への手助けをすることで希望や勇気、強さ、優しさを持ち続けていられ」るのだと、改めて深く心に刻まれました。

 九州ダルクは家族の方々と今後も協力しあい、薬物依存症という病気について学ぶ場の提供、そして家族が元気になり回復する事で、薬物依存症本人の回復のチャンスとなるよう更なる向上に努めていく所存です。

 皆様にはより一層のご支援、お引き立てを賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

カテゴリー: 214号(2019年4月) タグ: , パーマリンク