【NewsLetter215】薬物依存症のテラ

  はじめまして。薬物依存症のテラです。自分は覚醒剤で警察に捕まり、留置所から茨城ダルクに手紙を出し、九州ダルクに来ることになりました。

 一人では薬をやめることは出来ないと思い、ダルクに入ることを決めました。やっぱり、一緒にクリーンを続けて行ける仲間が欲しかったです。仲間を見て気づくことはたくさんあります。欲求が入って苦しんでいる仲間を見ると、自分も心配になります。自分もいつ欲求が来るか分かりません。仲間は鏡だと思います。色々な気づきを与えてくれます。

 九州ダルクの仲間の皆さんはとても温かく受け入れてくれました。自分の悩みも聞いてくれ、自分の体験談を話してくれて、自分にも重なるところもあり、話を聞いて楽になったところもあります。

 仲間は、自分の回復には大切な人だと思います。

 今は、自分の問題に向き合える時間がある事は、自分にとってはとても大切です。

 ダルクに来て色々なことが分かりました。自分の弱さや薬に負けていた事。薬を使うのではなくて薬に支配されていた事。生活が薬中心になっていた事。今ここに来て、今まで自分の成長が止まっていた事が分かります。

 ダルクに来て一ヶ月半です。今はたまにホームシックにかかる事があります。そんな時は、仲間が助けてくれます。ミーティングも大切です。ミーティングで話をすると不思議と欲求が消えていきます。本当に不思議な事です。同じような悩みを持った仲間がいるという事、自分の気持ちを正直に話せる場所がある事が、自分にとっては大事です。

 この先色々なことがあると思いますが、仲間の力を借りて回復したいと思っています。

 今は安定剤も飲んでいますが、いずれは止めて生活が出来るようにしていきたいです。今はご飯もたくさん食べて、スポーツレクリエーションのプログラムで体を鍛えて、健康的な体になりました。体も少し大きくなりました。

 薬を使っている時は絶対にしない事を、今は仲間と一緒に楽しくやっています。顔つきも変わったと仲間に言われて、自然と笑顔になります。この調子で仲間と一緒に回復していきたいです。

 仲間に感謝。

カテゴリー: 215号(2019年5月), ニューズレター パーマリンク