【NewsLetter222】緊急支援のお願い

NPO法人 九州DARC代表 大江昌夫

早いもので今年も残すところわずかとなりました。皆様には今年も大変お世話になり、ご献金と、頂いたお米や野菜、保存食などの食品や、洗剤、タオル等の日用品にも大変助けられました。大変ありがとうございました。

出費についてはダルクでも経費の削減を目指し、今年は燃費の悪い車の買い替え等行いました。その甲斐あってガソリン代などは徐々に減ってきてはいますが、借入金の返済などにはまだまだ足りない状況があり、運営費もまた不足している状況です。

毎年の事ながら、献金のお願いを皆様にお伝えしなければなりません。皆様には、またか、いつも大変そうだなぁと思われているだろうなと心苦しさを感じつつも、ダルクの運営は相も変わらず木枯らしの吹きすさぶ状況ですから、これも年末の風物詩としてご容赦頂ければ幸いです。皆様のご協力を、どうかよろしくお願い致します。

12月と言えば、クリスマスや年末のセールやら忘年会や何かと世間では忙しく、また賑やかに楽しく過ごしているものですが、アディクションの真っただ中にいた頃、私達には季節の概念もなければ、今年を振り返る事も、来年の抱負を持つようなこともない暮らしでした。

私達は世間の人々を横目に、日々薬を使う事、薬を手に入れる事、そのための金の算段、借金、あるいはさらにひどい場合は詐欺や窃盗と忙しい日々でしたので、いつも気が付くと年が明けているという有様でした。

思い出しても希望とは程遠い日々です。そんな私達がダルクに来て初めて素面で年を越す事にもなりますが、この経験も、初めはとても居心地の悪いものです。世間が賑やかに楽しそうな様子に心はざわつき、自分には何もない。楽しい予定もなければ、待っている家族もない。お金もなければ、友達もいない。自分の人生とは何か、年末とはその現実を突きつけられるシーズンでもあります。

いっそ束の間の楽しさでも構わない、と正直昔が懐かしくも思えたりもします。寂しさに打ちのめされる事もありますが、その寂しさを、もう昔のように薬で紛らわさないでもいいという事を知る必要があります。そのために仲間が居て、ダルクがあるのだと思っています。新しい考え方に沿って新しい生き方、新しい人生を歩みたいと願う仲間のサポートを行えるよう、来年はさらにその内容を充実させていく所存です。より一層のご支援のほど、重ねてよろしくお願いいたします。

 

追伸<九州ダルク クリスマス会>

12月14日は九州ダルクのクリスマス会です。多くの皆様とささやかながらクリスマスを祝い、今年も無事に1年を過ごせたことの喜びを分かち合う事が出来ますよう、1人でも多くのご参加をお待ちしております。

経費もさることながら、美野島教会の台所の使用にあたり、他団体さんとの時間の兼ね合いで、軽食の調理が難しくなりました。大変申し訳ありませんが、可能な方だけで結構ですので、お菓子や料理等、よろしければお持ちより下さいますようご協力よろしくお願い致します。

カテゴリー: 222号(2019年12月), ニューズレター タグ: パーマリンク