【NewsLetter227】仲間の話 テラ

4月に1年のバースデーを迎えることができました。去年の4月に刑務所から九州ダルクにつながりました。刑務所での罪名は、覚醒剤使用でした。

刑務所から茨城ダルクに手紙を出して受け入れてもらうことが決まり、それで九州に来ましたが、最初は不安がありました。仲間と上手くやっていけるのか? 仲間は受け入れてくれるのか? 一番の問題は、欲求が入ったときに正直になれるのか?

いろいろな不安がありましたが、実際には仲間に会ってみると、笑顔で温かく自分を受け入れてくれました。

自分はダルクにつながるのは2度目です。 23年前に一度茨城ダルクにつながったことがありました。その時は、薬を使い、仲間を巻き込みながら生活を送っていました。ですが、今回は以前とは違った思いがあり、しっかりとプログラムを受け、自分の古い生き方を変えていきたいと思っています。

でも、毎日のように考えてしまうことがあります。それは家のことです。今の自分では何もできないのに家のことが気になり、電話をかけたくなったりします。ホームシックです。

そんな時、仲間が声をかけてくれたり、代表に相談したり、自分の気持ちを少しは出せるようになってきました。

ミーティングで欲求を話すことも、自分にとっては必要なことです。気持ちが少し楽になります。すべて仲間を見て学んだことです。

ですが、調子が悪くなれば、普段出来ている、その学んだことさえ出来なくなる時があります。仲間が、調子の悪そうな自分を見て、心配して声をかけてくれますが、自分勝手な都合で仲間に冷たくあたってしまう事もしばしばありました。

今は、生活にもなれてきて、仲間にも正直な話をすることが出来てきました。1年のバースデーを迎えて、色々な事が与えられるようにもなりました。

一つは、生活費が日払いから週払いになったことです。もう一つは、ミーティングの司会をさせてもらう事です。

ミーティングの司会は緊張しましたが、やってみると、ミーティングの取り組み方が少し変わったと思います。やる前から、ものごとを大きくしてしまい、不安になるところも直していきたいと思います。

自分に自信を持てる男になりたいと思います。仲間には本当に感謝しています。

カテゴリー: 227号(2020年5月), ニューズレター タグ: パーマリンク