【NewsLetter227】仲間の話 バス

先月の4月でクリ ーン7年を、 無事仲間の皆さんのおかげで迎えることができました。ここまでの道のりは長かったようで、 今思えばあっという間でした。

実際ここまでくるのにいろいろな葛藤と戦い、 問題が起きたときは向き合い、 生活してきました。思い返してみると3年のクリーンを迎 えるまでは苦しかったです。

仲間の中で、ありのままの自分を出せず、猫をかぶる毎日。自分の意見を仲間に言えず、自分に嘘を付きながらの生活にすごく疲れていました。仲間の話に合わせたり、笑いたくもないのにその場を取り繕って無理に笑ったりしていました。そうでもしないと落ち着かなかったです。

なんとか仲間の中で慣れようとしていても、自分が変わらないと関係性は変えられないことに気づきました。

一番苦労したのは自分の中での、バレなきゃいいだろうとついやってしまう、昔からの不正直な部分です。何でもそうでした。最初からバレるつもりでやる人は多分どこにもおらず、自分もそうです。

自分の一番たちが悪いところは、バレなきゃ良いだるうでやったはいいが、その後すぐその事に囚われてしまうところです。

自分には嘘をつくことができません。何故なら、やましいことをしているときの自分の行動は、 仲間の顔が見られなくなったり、 仲間の話が聞けなかったり、一人の時間が多くなり、自ら孤独を選びます。それに仲間に対しても冷たくなり優しくできなかったりします。

要するに自分以外のことに余裕が無くなります。そんな事を何年も繰り返しながら生活してきました。

自分だけだと怖くて仲間を巻き込み、問題を起こしたり、それを得意の人のせいにしてきたりもしました。過去の、勝手に作り上げてきたトラウマから、正直になっても何も良いことがないと決めつけてきました。

ですが、プログラムをやる中で気づきがありました。今までは、正直には言えない事を、人に問詰められて自白していた、ただそれだけでした。それを正直になっていたと勘違いしていただけでした。経験があまりに少なすぎたことも理解しました。

そういった失敗をしては問題と向き合い、仲間の力を借りて乗り切って来ることができました。 色々振り返ったときに思う事は、ダルクにつながって、自分にプラスになることはあっても、マイナスになることは何一つ無かった事です。

実際、まがりなりにもやって来られたことで、迷いながら頭を抱えて実践してきたことも全て、 自分のためになっていると確信しています。仲間は僕の回復を信じてくれています。だから、自分の回復を自分自身が信じてあげたいし、このやってきた7年という短くない月日を、 自信を持って生きていきたいです。

カテゴリー: 227号(2020年5月), ニューズレター パーマリンク