【NewsLetter229】九州DARCに来て ハジメ

自分が九州ダルクに来て、早いもので4ヶ月が経ちました。

最近の自分は毎日プログラムに向き合っていますが、来た時と今の気持ちは、正直あまり変わっていなくて、イライラしたり、施設をどうしたら出られるのだろうか? と考えて自分ひとりの世界に入ったり、人間関係で行き詰まって仲間とぶつかってみたり、前向きと言うより後ろ向きと言うか…。薬が止まってクリーンが続いているけれども、素直に嬉しいと思えなかったりして苦しみが続いています。

人の輪の中でやっていくのがこんなに苦しいものなのかと日々思い知らされています。人の行動に敏感で、反応することがほぼ毎日あり、仲間に相談するのが面倒くさい時には自分で解決しようとして、余計に具合が悪くなったりしています。

いつもタイミングが良いのか悪いのか分かりませんが、代表に顔の表情でばれて、話を聞いてもらうという日が多いです。

その度に、自分を見つめ直し、「よしやろう」と思うのですが、また反応すれば出ていこうと思ってしまうのです。

ダルクという施設やプログラムのことを理解していないのかもしれません。今の自分の気持ちは、プログラムをやり続けて、その先に何か光のようなものが見えるのか、今の段階ではまだ分かりませんが、回復したいという気持ちは持っていますし、地道にやっていくしか道はないのかもしれません。

刑務所を出てダルクに来て、過去の自分が想像もしていませんでしたが、いま現実と向き合っていて、良い方向に行きたいと願っています。感情面でブレた時、どこにぶつけていいのか分からず、自分の中に溜め込んで、最後にはキレてしまう癖も治していきたいです。

自分が望んでいるのは社会復帰です。自分には一部執行猶予2年がついているのに、出たいという思いがイライラすると頭の中から離れませんが、もう少しプログラムというものに対して考えていく必要があるのかなと思っています。

今はまだ心の底から笑うという事ができていません。これは、薬物を使い始めたときからそうで、今に始まったことではありません。施設で生活していて、笑わせてくれる仲間には感謝しています。一人でいる時は笑うという事はなかったです。

施設で、生活していく上で、自分の問題点と向き合い、人の欠点ばかり見ていないで、自分と向き合いながら、今日一日ベストと毎日自分に言い聞かせている言葉を糧に、一歩一歩コツコツやっていとうと思っています。

カテゴリー: 229号(2020年7月), ニューズレター パーマリンク