この度の令和2年7月豪雨により、ご被害に遭われた皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
福岡市内でもかなりの大雨により毎日のように避難指示などがでていました。九州ダルクは河川の近くにありますので、水位の上昇状況を見ながらの毎日でしたが、幸いにも被害はありませんでした。しかし、甚大な被害がおきた地域もあります。コロナ禍が収まらない中での復旧には多大なご苦労が必要とは存じますが、この辛い状況を克服されますことを心よりお祈りいたしております。
九州ダルクでは、現在8名の入所者と保釈中プログラム参加者3名を含む12名の通所者が利用しています。
薬物依存は回復可能な病気です。薬物依存は数々の病気の中の一つです。ただ他の病気と違うところはこの病気は周囲の人、例えば家族、職場の人、友人、知人などを好ましくない状況に巻き込むことです。そのため薬物依存は社会問題に発展しやすいのです。
しかし、病気である以上、回復の方法がない訳ではなく、プログラムに真摯に参加することによって生き方を根本的に変え、その結果多くの仲間が回復しています。さらに回復した人たちは依存症に苦しむ仲間のために何らかの形で回復に向けて手を差し伸べています。そして仲間を助ける行為こそ自己本意の古い生き方を捨て、他者に自分を開く新しい生き方の発見であり、その行為自体が彼らを救っていることにもなります。とこに希望があります。
そんな私たちを応援してくださる皆様のおかげで、この福岡の地で、シェルターとしてなくてはならない働きをしてきました。私達の隣には、応援してくださっている皆様が常にいるということに感謝しています。
そして、まだ申請段階ではありますが、グループホームを開設することになりました。たくさんの方々の手助けや助言のおかげで8月より開所予定です。
この話の後に運営状況の話をするのはとても辛いのですが、現在借入額が増えすぎてしまい、8月から開所予定のグループホームの3ヶ月分の運営資金150万円を確保できない状況です。借り入れをするにも見通しが立たないのが現状です。
私どもの努力が足りないためではありますが、日々、苦しい運営状態で活動を続けています。皆様の善意による寄付金に支えていただけなければ運営してゆくことが困難であります。
このようなご時世に大変心苦しいお願いではありますが、薬物依存症者みずからが薬物依存症者を支え共に歩むダルクの取り組み、九州ダルクが回復と成長を手にすることのできる場として活動していけますよう皆様のご支援、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。