【NewsLetter230】継続支援のお願い 

立秋の候、暑さはまだまだ続いておりますが、皆様にはお変わりなくお元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます。また、いつもご支援を賜りまして誠にありがとうございます。

先月号にてお伝えしていましたグループホームですが、8月より正式に認可がおり、開設に至りましたことをご報告させていただきます。

九州ダルクは、薬物依存症の民間リハビリ入寮施設として、1995年4月の開設以来、25年活動を続けてまいりました。1996年に民間では初めてグループホームを開所しましたが、今から10年前に前代表が亡くなった際、人員不足や様々な問題から、継続する事が困難になり閉所致しました。

しかし、皆様のお力添えや助言のおかげで、今回また、「グループホーム美野島ハウス」を開所することが出来ました。私達の隣には、応援して下さっている皆様が常にいるということに感謝致します。

回復途上の初期にある、施設に入寮したばかりの利用者にとっての一番大きな壁は、疎外感と孤独です。その理由は、多くの場合、疎外感と孤独が薬物に依存するきっかけとなったからです。

本来グループホームは原則1人部屋ですが、九州ダルクの特性と薬物依存症からの回復のために2人1部屋を認めて頂けました。ご尽力いただきました皆様、ありがとうございました。

薬物依存症は関係障害の病気です。薬物と自分が支配とコントロールの関係にあり、薬物を断って行くにはこの関係性に対して自分が無力であることを、徹底して認めなければなりません。

さらに社会復帰していくためには、他者との関係を健全に築いていく訓練が必要とされます。それは集団生活の中で培うことができるのもダルクの素晴らしい利点のひとつです。

この話の後に運営状況の話をするのはとても辛いのですが、先月お願いいたしました緊急支援の8月7日時点で、目標金額である150万円のうち34万円のご支援をいただきました。ご支援してくださった皆様には感謝の気持でいっぱいです。ありがとうございます。

しかし、運営していくには未だ見通しが立たない現状です。このようなご時世に大変心苦しいお願いではありますが、継続支援のお願いです。

特定非営利活動法人 九州DARC代表  大江 昌夫

カテゴリー: 230号(2020年8月), ニューズレター パーマリンク