【NewsLetter231】薬物依存症のクルクル

先月スリップしてしまいました。スリップした原因はいつものパターンで、正直な話をしなかったり、偽ったり、色々なことに見て見ぬ振りをしていました。どこで自分自身を偽りだしたのか分からないくらい、自分の問題を放置していました。

前回のスリップから後、どこかで今回は大丈夫かもしれないという変な自信がありました。大きなブレもないし、自分のやるべきことをちゃんとしているっていう思いもありましたが、生活費をもらって、見た瞬間、自分の気持が大きく動いてしまい、そこで助けを求めることが出来ず、酒を飲んでスリップしました。

助けを求めることが出来なかったのが、一番の要因だと自分でも分かっています。一人で悩んだり、自分の力でどうにかしようとしてみたり、仲間と話をする時も、「特に何もないです」といつも言っていました。

本当は何もない訳ではなく、精神的に落ち込んだりしていました。スリップした後仲間と話した時に、最後の一滴になったのは、こういうことなんじゃないかという話をされました。

何のことを言っているんだろうと思っていましたが、説明を聞くと、そうだなって思いました。いつまで一人で居るんだ、って。こんなに心配してくれる仲間が、周りにたくさんいるんだぞ。一人になっているのはクルクルだ、と言われました。

自分でも一人だなって分かっています。心配してくれる仲間がいるんだから、回復する義務がある。良き回復者になってと言われた時、その言葉がすごく胸に刺さりました。

何回同じ失敗をしても、受け入れてくれる仲間がいるんだという事に仲間と話して気づきました。

今回の件で、信用を一番失いました。こんな自分が情けないし、何で正直になれないのかなって思います。仲間と話していても、思っていることと反対のことを言ってしまいます。

本当は酒が止まらないし、助けてほしいが本音です。でも、その助けてと言えない自分にも腹が立ちます。助けてと言えればどんなに楽か。言えればこんなに苦しむことはないのになって思います。

今は自分のやるべきことをして、正直に自分の感情を話したり、伝えたりすること。ここで自分からプログラムを進んでやることです。仲間には受け入れてもらって、本当に助かっています、また一からスタートで、やっていきます。

カテゴリー: 231号(2020年9月), ニューズレター パーマリンク