【NewsLetter231】薬物依存症のイジケムシ

最近自分がやっているダルクの役割について考える機会がありました。

自分は、元々人と接するのが苦手です。役割を通して仲間と接する中で、今まで人との関係の中で感じてきた生きづらさについて、考えることが多いです。

今までいろいろな人にいい顔ばかりしてきて、断ることや、はっきり伝えることが苦手でした。気まずい空気が嫌で、沈黙されると相手が怒っているのではと考えてしまい、余計なことを口走ってしまいます。

常に人との関係を失うことに対しての恐れがあり、自分自身ではなく人を基準にした生き方を続けてきました。自分にとって人との関係がうまく行かず、関係を失うことは、自分の居場所を失うことでした。

居場所がないと思いながら生きていくのが辛く、薬に頼りました。今でもそういう昔と変わらない考えに囚われてしまいます。今も自分を守ろうとして、自分の考えから抜け出せずに悪循環に陥っていることがあります。

自分は面倒くさがりで、何かあれば常に問題を先延ばしにしてきました。何も考えないようにして生きてきた自分には、問題があったときには振り返って考えることと、考えて行動していくことが大切だと、役割をやる中で実感しています。

そういう機会が役割の中では多く、自分の成長のためには必要です。生活の中では週2回、プログラムでジョギングとウォーキングがあります。

ジョギングは少しずつ走れるようになり、楽しくなってきました。筋トレと同じように、苦手なことでもやり続けて結果が出ることで、自分の動機につながりました。

同じように、継続も大事だと思っています。社会にいた頃は色々なことに流されて、自分の病気のせいで常に余裕がありませんでしたが、今ダルクにいるうちに、逃げずに問題と向き合っていきます。

カテゴリー: 231号(2020年9月), ニューズレター パーマリンク