【NewsLetter233】薬物依存症のハジメ

最近の自分はと言いますと、ダルクに来て早いもので8ヶ月となりました。

自分の病気は、人の中で長時間いると具合が悪くなったりします。それと、ミーティングで人が喋っている事を、自分のことを言われているんじゃないかと思い込み、具合が悪くなります。

他にも、人が信じられなくなったりと、自分の欠点はたくさんあるのですが、最近まで精神病院に入院していて、その時に自分について自問自答したところ、一人ではどうにもならない事にやっと気づくことが出来ました。

なにか事がある度に代表に「出ていきます」と、1ヶ月に三度施設を飛び出したこともありました。

でも今はクリーンを続けることが出来ているのも、代表を始め仲間のおかげだと思っています。

自分自身と向き合った時、どうしても地元に帰りたいとか、施設を出たいとか、そんな事ばかりしか出てきませんでした。地元に帰れば待ってくれている人がいるので甘えようとか、そんな答えしか出てこなかったので、帰るのをやめようと自分自身で決めました。

そして何があっても飛び出すようなことはしないようにしようと決めた時から、気が楽になって、人間関係も入院する前と今では、全然違っていることに気が付きました。

全部とはいかないけれど、少しずつプログラムにも参加できるようになってきています。フェローシップは苦手というか、今までは人を避けるようになっていたのが、自分から喋りかけられるくらいに回復してきています。ここにいると社会とは違い、自分探しが出来ていることにも、何と言いますか少し嬉しく思います。

今、ステップを始めようと思っています。そうしたら自分を少しは変えられるのだろうかと思う反面、どうなるかはやってみないと分かりませんが、8ヶ月たった今、ようやく前を向いて歩いていけると思います。

ネガティヴな事を考えていたら、何をするにもうまくいきません。前を向くことで、ここで自分自身を変える強い意志を持って物事に取り組む事ができます。

毎日プログラムのミーティングでは、前なら人が自分のことを言っていると決めつけ、自分も人のことを言っていた時期がありましたが、自分の問題に向き合うことで、人のことはどうでもいい。人は人、自分は自分。と少しずつ変わってきています。

自分は一部執行猶予が切れればここを出るのではなく、それまでにどれだけステップが出来るのかの方を選んでいるので、回復には時間がかかるかもしれませんが、自分で決めたことなので、逃げずに自分と向き合って行こうと思います。

カテゴリー: 233号(2020年11月), ニューズレター パーマリンク