【NewsLetter233】薬物依存症のイジケムシ

今まで自分の問題で仲間や身近にいる人たちを反応させてきました。人と接する中で、自分が痛い思いをしたくないから、何かを伝える時、伝えることで相手がどう反応するかを意識して、質問された時も相手に合わせようと答え探しをしてしまいます。

全て相手が基準になっていて、意見がぶつかることを過剰に恐れ、自分が伝えるべきことや伝えたいことは、押し殺してしまいます。結局、優柔不断な態度をとってしまい、話の辻褄が合わなくなって、自分自身の首を絞めることになってしまいます。

そういう自分自身を騙す不正直な生き方が辛くなって、薬を使ってきました。それが、自分が傷つかないための、自分を守る方法だと思いこんできましたが、結局自分も周りも傷つけてきました。

どうして自分がそこまで、目先の関係性を守ることに固執したり、人との関係性を失うことに対して恐れを抱いたりと、過剰に反応してしまうのか分からず、今もその問題に振り回されています。

実際にはダルクにつながる前から抱えていた問題ですが、ダルクの役割を通して仲間と接することで、より明確に問題を意識するようになりました。

今は、自分自身の生き方を変えたい、ほんとうの意味で楽な生き方をしたいと思っています。ずっと先延ばしにしてきたことですが、ステップをやっていこうと思っています。そう思わせてくれたダルクの役割には感謝しています。

話は変わって、自分の好きな運動の話をしたいと思います。未だにコロナの影響で、スポーツのプログラムでは、自重を使ったトレーニングをやっています。その中で坂道をダッシュしたり、与えられた環境の中で工夫して楽しみを見つけることの大切さを改めて感じています。

今までは自分が置かれた環境のせいにして、不満を訴えるばかりで、自分にできることを見ようとはしてきませんでした。今の自分は薬だけは止まったものの、自分の中の生きづらさに振り回されています。

ダルクの外にいても、中にいても、常に向き合うべき問題は自分の中にありました。自分ひとりで解決しようとせず、同じ道をたどってきた仲間の力を借りて、一つ一つ解決していくことを、諦めずにやっていきます。

カテゴリー: 233号(2020年11月), ニューズレター パーマリンク