自分が2年も薬を止められたのは初めてのことです。これも、プログラムと仲間のサポートがあったので、ここまでやれたのだと思います。仲間には感謝しています。
2年のバースデーを迎えて自分が変わったと思う所は2つあります。
1年前の自分と今の自分を比べても、変わったところの一つは感謝の気持ちがありませんでした。よくミーティングで、自分が使ってきた話を棚卸しとしてするのですが、色々な周りの人、特に母や付き合っていた彼女に、薬を使って本当に酷いことをしてきたなと思います。自分勝手でわがままで好き勝手なことをして傷つけてきました。
自分の気持ちは「ごめんなさい」でした。そうやってミーティングで話して思い出していく中で、今すぐにでも謝りたい。埋め合わせがしたい気持ちになりました。
そんな時に頭に浮かんだのは、今すぐ電話で謝りたいという思いでした。一言、「ごめんなさい」を言いたくて電話をかけたい気持ちに何度もなりました。
ダルクでは家族に電話をすることはNGです。かけてはいけないのです。そんな時は先ゆく仲間の提案で、ハウスリーダーの仲間に財布を預けていました。仲間も同じ経験をした時には預けていたと聞いたからです。
あとは、ミーティングで棚卸しをしていく中で、「ごめんなさい」から「ありがとう」と伝えたい気持ちに変わりました。母や彼女を傷つけ、迷惑をかけてきたけれど、二人が居たから苦しみながらでも死を選ぶこと無く生きて来られました。沢山の愛情をもらいました。
過去は一人ぼっちだと思っていましたが、一人で生きたことなんてありませんでした。母や彼女に感謝です。「ありがとう」。
変わったと思えることのもう一つは、プログラムへの向き合い方です。1年前の自分はプログラムが辛くて、嫌で嫌で、ただこなしているだけでした。中々プログラムが自分のためだとは思えませんでした。
今は『今日一日』と考えながらプログラムをしています。『今日一日』ベストをつくすことを今はやっています。
2年間色々なことがありましたが、とても早かったと思います。時の経つのは早いです。楽しい時、辛い時、苦しい時。いつも隣に仲間が居てくれました。仲間が居なければこれだけクリーンを作ることは出来なかったと思います。本当に仲間には感謝してもしきれません。
この先の目標は、6月に切れる一部執行猶予を過ぎることです。これからも仲間の力を借りて回復していきたいです。古い生き方を捨て、新しい生き方をして変わり続けていきたいです。自分におめでとう。仲間にありがとう。