【NewsLetter238】イジケムシ/バースデーを迎えた仲間の話

最近、ダルクの中での役割や仲間のサポートを降りて、今自分に出来ることだけをやらせてもらっています。

役割や仲間のサポートをやっていた中で、自分の問題や生きづらさに振り回されて、常に頭の中が忙しかったです。周りの評価ばかり気にして、自分のことは後回しにして、だんだん被害者的な考えが強くなりました。

失敗して自分の問題を振り返っても、内心では何かのせいにしているから、行動は変わらず、何度も同じ失敗を繰り返しました。それでも、自分は出来ないという事を認めることは出来ませんでした。

薬を使い始めた頃とパターンが同じでした。

仲間から必要とされる事は、自信がない自分にとっては嬉しかったけど、自分の為にやるという動機からは大きく外れていました。

自分は大学を辞めて地元に帰ってから薬を使い始めました。家族に対して隠れて薬を使っている罪悪感もあり、自分は役立たずで家族の足手まといになっている感覚だけが強くなっていきました。

自分の事が嫌いでした。それを誤魔化すために、薬はどんどん止まらなくなりました。

今回、出来ない事を認めると人から見放されるんじゃないか、また昔みたいになるんじゃないかという考えからずっと抜け出せませんでした。でも認めて、役割やサポートから降りても、仲間は何も変わりませんでした。

今まで人を基準にした物差しでばかり考えて、自分で考えて自分で行動するということをしてきませんでした。自分の事すらできないのに、人のサポートをすることの自己犠牲の感覚で気持ちよくなっているだけでした。

行き詰まれば何かのせいにする、そういう薬が必要になるような生き方を変えていきたいです。

今の自分に出来ることは何なのか、考えて生活しています。色々な形での回復があると思うのですが、本当の意味で自分を大切に出来るように回復していきます。

最近体重が増えて少し身体が大きくなりました。今までずっと仲間からは、飯を食べて体重を増やしたほうが良いと言われていたけれど、頑固な自分は人の話を聞けませんでした。今では、身体が大きくなったと言われることが嬉しいです。

なんでもそうですが、すぐに自分の考えに固執して人の話が聞けなくなるので、仲間のアドバイスを聞くことの大切さを実感することが多いです。回復していく中で、仲間を必要としていることに改めて気付かされました。

カテゴリー: 238号(2021年4月), ニューズレター タグ: パーマリンク