【NewsLetter143】仲間からのメッセージ・薬物依存症のトシ

 こんにちは、アディクトのトシです。ダルクに来て7年目になります。はじめの2~3年は、妄想がひどく、本当に苦しかったです。体調も悪く、精神的にボロボロでした。ミーティングにいくために自転車に乗るけど、行き帰りだけでバテて、ミーティングに出ても勝手に妄想が出て、仲間の話がまったく理解できませんでした。

 今は少しずつ良くなってプログラムをやっているのですが、7年間で20回近く、実家に帰ったけど、帰っても状態が良くなるわけもなく、家族に迷惑をかけられないと思い、ダルクに戻りました。

 現在は佐賀ダルクに時々行ったりしてプログラムをやっています。

 僕は仲間の中に入って話をしたりするのが本当に苦手で、自分の話をしたりするのが嫌で、それで自分自身が苦しくなって何度もダルクを逃げ出したけど、自分の考えを変えないといけないと思い、がんばっているのですが、仲間との関係とか難しいと勝手に思い、自分自身で苦しんでいます。

 でも、苦しいことばかりじゃなく、この前は僕の好きなソフトボールが、教会の神父さんチームとあり、みんなで盛り上がりました。

 薬を使っていたころは、一人で引きこもりみたいになって妄想に苦しんでいて、スポーツをしたりとか、みんなで一つのことしたことがないので、普通のことを楽しむことがなかったです。やっと、薬以外のことで楽しいと思うことができたように思います。

 7年の間、ダルクを逃げ出して10時間以上歩いて途中で自転車を盗んで捕まったり、コーヒーを万引きしたりしてお店や施設に迷惑をかけたり、とか失敗もありましたけど、同じことをしないように少しずつ成長していきたいと思います。

 今は周りの人に助けられて生きていると感謝しています。

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