【NewsLetter143】仲間からのメッセージ・薬物依存症のユキ

 ダルクに来て7か月に入りました。佐賀は私の地元ですが、佐賀に来ると何かうれしく感じます。

 私はシンナー依存ですが、欲求が入ることが度々あります。パンクを直す時のゴムのりのにおいをかいで、「懐かしい」と思うこともあります。今はパンク修理はだれでもできますから、ゴムのりがすぐに手に入ります。トルエンは低いけれど、吸うことはできます。でも、そこまでして吸いたくなるような欲求は、今はなくなりました。

 佐賀に行くとだれかに会わないか不安です。みんなは働いているのに、私は生活保護ですから、みんなに会わせる顔がありません。佐賀ダルクは、私の家から、車で20分ぐらいの所にあります。でも家に帰ろうと思いません。もう住む所じゃないからです。

 ダルクに来てはじめは、幻聴が聞こえていました。1か月ぐらいで止まりましたが、新しい所に行くと幻聴が聞こえてくるから困ったものです。慣れると聞こえなくなっていくので良いですが、嫌なこととか思い出してしまいます。何か悪いことが起こるとつらいことを思い出してしまいます。でも慣れれば私は何とも思いません。幻聴が聞こえていた時も、幻聴と話していましたが、人がしゃべっているように話せますから驚くばかりです。

 私はある程度のことは、「要は慣れだ」と思いますから、怖くはありません。

 でも、佐賀に帰って、佐賀弁を聞くと懐かしく思います。でも佐賀は好きですから、これからも行きたいです。佐賀は遠くの景色が見えますから、それが一番好きです。これからもよろしくお願いします。

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