【NewsLetter262】10年のバースデーを迎えて イジケムシ

 4月に10年のバースデーを迎えます。ブロンを止めようとする事に疲れ果て、自分の人生すら諦め、何一つ希望が無かった頃に比べると、物の考え方や感じ方は変わってきました。

 その中でも、自分が変わりたいという気持ちが前に比べると強いです。プライドが高く恥をかきたくない自分は、どうせやっても無駄だからとやる前から言い訳をしてきました。真剣にやっている人達を馬鹿にしてきました。

 自分がやって失敗して傷付くのが嫌だったからです。今では逆にそういう自分の事をかっこ悪かったと思います。それは何度失敗しても諦めない仲間の姿や、自分を変えたいとミーティングで正直に自分と向き合う仲間の姿を見る中で変化していった部分です。

 自分もそうなりたいと思うものの、今でも自分と向き合う事を避け、何かあれば言い訳が自然と出てきてしまいます。自分を守ろうと必死になるあまり、事実を捻じ曲げたり、仲間に対して顔色を伺い伝えるべき事を伝えられなかったりします。

 自分が傷付くのが嫌で、必死に自分を守ろうとして、結局は何一つ守れず薬にたどり着いた事実を自分の中で認められていません。

 10年薬が止まったという事実が、自分の依存症が治ったんじゃないかと自分の病気を否認する考えになっていて、今の現実を受け入れられなくなっています。確かに処方が不要になったり、体が健康になり、筋肉が付き外見は変わったりました。

 それは、最初は苦しくてもプログラムで筋トレをし、苦しくても先行く仲間や病院の先生のアドバイスを聞きながら処方を減らしていった結果です。どれだけ苦しくてもやり続けた結果、楽になりました。それは内面的な事でも同じだと思います。

 どれだけ傷付いても、苦しくても仲間の中でプログラムをやり続ける事、自分の今の現実を認め変えていく覚悟を持って取り組んでいきます。

 その為にもミーティングを使い、自分の思いではなく事実を自分の言葉で認めていく事や、恥ずかしくても今の自分の現実の問題を話していきます。

 もう自分の生きづらさや病気に振り回されて後悔したくないです。せっかく薬が止まった今を幸せになっていきたいです。

 最近、時間がある時は瞑想をするようにしています。瞑想をしているうちに、自分は明日の不安や下手をすれば一週間以上も先の事で不安になっていて、常に頭の中はそういう事でいっぱいだと気付きました。

 かといってその事に対して行動もせず、不安だけ大きくしている。仲間から教えられた事ですが、行動をすれば不安は決して悪い物ではないという事。その事を考えると、自分が今苦しいと思っている事も、それを変わるチャンスだと受け入れ行動を変えていくのもすべて自分次第なんだなと思います。

 小さな祈りを意識した生活をしていきます。この10年色々な事を教えてくれ、学ばせてくれた仲間に感謝です。

カテゴリー: 262号(2023年4月), ニューズレター パーマリンク