【NewsLetter288】依存症のイジケムシ

12年のバースデーを迎えて

 前回のバースデーからの一年間を振り返ると、ダルクの中での役割と状況が大きく変わりました。

 以前は、状況が変われば上手くいくはず、自分だけの問題じゃないという考えにすがっていました。実際状況が変わってみてどうかというと、相変わらず上手くいかない。良い方に変わる事はなく、何かのせいにできなくなっただけでした。

 どうにか変わりたい、自分の事にしか目が向いていない自分を変えたい、と最近は文献の「必読のページ」を読むのを日課にしたり、祈る事をしたりしています。気持ちが挫けてしまう事も多いですが、その度にもう一度頑張ろうと踏ん張っています。

 必要な事を報告せず、不必要な事を報告したり、相談が必要な事をしなかったりと、自分で考えてやっても上手くいきませんでした。サポートの仲間に、相談をさせてもらっています。仲間と話す中で、自分では考えつかない意見をもらい色々と教えてもらっています。

 また今回、クリーン一年を迎えた仲間達と一緒にバースデーミーティングを行いましたが、一年目を迎えた頃の自分はどうだったかを思い出させてもらいました。

 薬が止まらず、何もかもが嫌になっていた最初の頃から考えると、一年を迎えられた事が自分でも信じられなかったです。それは、自分が一人にならない様に仲間が声をかけてくれ、一緒にプログラムをやる中でできた事です。自分に出来る、出来ないを考える様な余裕もなく今考えると初めてできたクリーンを守る事と、薬を使っていた頃の自分に戻りたくないという気持ちから必死でした。

 良くも悪くも結果を考える事なく行動していました。その中で、一年目を迎えた時はすごく嬉しかったです。今回、仲間とバースデーを迎えられた事、仲間から改めて自分がどうだったかを思い出すきっかけを与えてもらった事に感謝しています。

 自分の中の良くなりたい、といった初心を大切に自分の行動の基準がそこからずれていないかを考えて行動していきます。

カテゴリー: 288号(2025年6月), ニューズレター パーマリンク