【NewsLetter142】仲間からのメッセージ・薬物依存症のアチ

 僕は、2月28日にクリーン1年のバースデーを迎えました。当日は大勢の人に祝ってもらい、プレゼントもたくさんいただきました。そんなにたくさんの人にクリーンを祝ってもらったことはないので、とてもうれしかったです。

 1年前の僕は、妄想と幻聴に悩まされ、夜も満足に眠ることができなくて、まるで他の人と違う、自分だけの世界を生きているような状態でした。

 しかし、仲間と一緒に過ごしていくうちに、だんだんと妄想も幻聴もなくなっていき、今ではまったくなくなりました。

 もし、僕がダルクに来ていなくて、まだ薬を使い続けている昔の友達の所へ行っていたとしたら、また僕も薬を使ってしまい、今ごろは刑務所に入っているか、精神病院に入っているか、死んでいるか、そのどれかだったと思います。

 そういう意味でも、僕はダルクに来れて、たくさんの仲間に会えて、本当によかったと思っています。

 この1年を振り返ると、僕にとっては変化の年だったと思います。

 1番変わったのは、昔の僕にはできなかった、何かを続けるということができるようになったことです。

 今続けているのは走ることです。これは、去年の4月くらいから続けていて、最初のころは1日に1kmくらいしか走れなかったけど、最近は毎日5kmくらい走れるようになりました。去年の11月にはマラソン大会に出場して、10kmを53分で走ることができました。

 3月27日にも大会に出場したのですが、この日は55分という記録でした。また大会があれば、自己ベストでゴールできるように、毎日がんばって走り続けようと思います。

 次に続けていることは日記です。字の練習や漢字の勉強にもなるし、今では寝る前の一つの楽しみになっています。

 そして1年前から続けているのが犬の散歩です。九州ダルクには、チョコという15歳のおじいちゃん犬がいて、僕が毎日散歩に連れて行っています。今までペットを飼ってもまともに世話をしたことがなかった僕ですが、今では毎日仲良くチョコと散歩しています。

 と、いうように、僕は昔の自分には考えられないくらい、変わることができました。これからも今、続けていることをちゃんと続け、前向きに生きること、そして向上心を持つことを忘れずにがんばっていきたいと思います。

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