【NewsLetter149】ミーティングに参加して・学生

 今回、初めてダルクのミーティングに参加して感じたことは、ダルクとは「一人ではないことを知る場」、「自分の生き方を変えていく場」ではないかということである。自分が薬物依存者であると認めたくなかったり、だれも自分ことなんかわからない、自分は一人であるという思いを抱えている人々は多いと思う。

 しかし、ダルクという場で、同じような経験、思いをしてきた仲間の話を聴くことによって、自分が薬物依存者であるということを理解することができるのだと感じた。

 自分の経験を正直に話すということは、勇気のいることであり、また恥ずかしいと感じる人もいる。だから、薬物依存であるということや、自分の苦しさや辛さを隠し、一人で抱え込んでいく。そうすることによって、どんどん生きづらくなっていくのではないかと思う。

 だが、ダルクではミーティングで自分の経験や感じていることを思い思いに話す。そして、他の仲間たちは自分を否定することなく、ただ黙って聴いていてくれる。

 一人では決して薬物依存から回復できなかったとしても、他の仲間と出会い、経験を共有することによって、今までとは違った新しい生き方を始めていくことができるのだと感じた。

 ダルクと出会うきかけは、人それぞれであっても、ダルクに参加する目的は「薬物依存から回復したい」という共通の思いだと思う。

 同じ思いを抱えている仲間が集い、自分の思いを隠さず吐き出し、相手の話も聴く。この「話すこと」「聴くこと」のもつ役割の大きさを否定せず、ありのまま聴いてくれる仲間がいることは心強い。

 とくに、薬物依存という同じような経験をしてきた仲間は、もっとも身近な理解者であると思う。苦しさを一人で抱え込み、人間関係の形成がうまくできなくなっていたとしても、ダルクで他の仲間とともに過ごし関わっていくことによって、自分でもできるのだという思いにつながっていくと感じた。またそのことが、自分を変えたい、生き方を変えたいという思いにもつながっていくのだと思う。

 実際にダルクのミーティングに参加し、メンバーのみなさんとお話しさせていただいたことによって、なぜ、自分のことを話し、仲間の話を聴くことが回復の手段となるのかについて感じ取ることができたと思う。

 ダルクのような自助グループと出会うことができておらず、一人で苦しさを抱えている方たちは、社会にはまだまだいると思う。そのような方たちがこうした自助グループと出会うことができるよう、その仲介者となる役割が私たちには求められているのではないかと感じた。

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