【NewsLetter149】仲間からのメッセージ・薬物依存症のトモ

 あけましておめでとうございます。

 去年は自分にとっては激動の一年――。一昨年の自殺未遂から始まり、九州ダルクにつながり、身体のけがのリハビリと精神面のリハビリをやりだし、落ち着きだしたのが去年の1月ごろでした。時間はものすごくかかりましたが、身体のけがもほとんど治り、ダルクのプログラムも頭に入ってくるようになりました。

 薬も止まってクリーンタイムが今日まで続いています。1年と2か月、薬も酒も止まっているのは、中学の時に酒やシンナーを使い始めてから、初めてのことで、あれから20年です。

 もうずいぶん長いこと、薬を使い続けてきました。長いこと使い続けてきた分、今、クリーンタイムが長くなり頭がすっきりしてきた分、自分が薬のせいで頭がおかしくなっていたんだなと実感があります。人と考え方が違うんだな、人とはズレているんだな、と思うことがたくさんあるんです。

 あと、いろんなことに対して、妄想が出てしまうようになったんです。そういう妄想はいまだに、どうにかしようとしても取り去ることができません。苦しいです。

 まだまだ変わらないところは、たくさんあるけど、変わってきた部分もあります。悪いことばかりじゃありません。ひとりじゃない、仲間がいるじゃないか。プログラムは必要だし、何よりも効果があるっていうことです。最近、生きていても多少はよいこと、楽しいことがあるんだなって思います。

 前を向いてきたなって思う部分もあるけど、ギャンブルの病気もひどくなってきてるなという問題もあります。隠れてコソコソ、プログラムの間にパチンコに行って遊んでいたんですが、去年の暮れあたりからはコントロールをすることができなくなって、プログラムの時間をすっ飛ばしてパチンコをするようになってしまいました。

 パチンコも16歳のころから、強迫的にしていたので、適度に遊べなくなってしまった今、問題意識をもって、それを高めていかなければなりません。

 生きづらさとなっていることを問題視し、生きづらさなるものを減らしていく作業をこれからも続けていかなければ、と。

 もっともっと成長して、楽になっていくことで人生を楽しめていければと思っています。長年かけて依存症になった分、時間はかかるかもしれないけれど、自分らしい人生を取り戻すために、地道に毎日を過ごし、12ステップを日々の生活に使った生き方をしていけるように努力をしていきたいと思っています。

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