【NewsLetter150】あいさつ(九州ダルク代表・大江昌夫)

 暦の上では春を迎えましたが、まだまだ寒い日々が続いています。みなさまはいかがお過ごしでしょうか。さて、今年も毎日、ダルクは薬物を止めて生きたいと願う仲間のドラマで1日が明けるのは変わりません。昨年は物心両面で支えていただき、みなさまには心から感謝しています。

 今年は何人の仲間がダルクという場所にたどり着き、そのうち何人が今現在、プログラムから外れず、薬物が必要だった自分自身から、新しい生き方をする自分自身に変わろうとしていくのでしょうか?

 つながり方はいろいろな方面からあって、県、市区の各保健センター、保健所、学校、病院、家族、友だち、インターネットなど。その中で本人にダルクという居場所を提供したり、自助グループを紹介したりしています。家族にもそうです。

 でも、その1回でつながる本人や家族は少ないのが現状です。たいてい、次につながるまでには時間がかかり、本人や家族は何らかのプロセスを踏んで初めて気づき、再び、門をたたくのです。

 それでもダルクは、ただただ、門を広く開けて、その日が来るのをメッセージを続けながら待っているしかないのが現状です。

 その中には、ダルクにたどり着く前に刑務所や病院というプロセスを通らなければいけない人もいるのです。私はそれも回復の中の必要なものと感じていますが、すぐには受け入れられないこともあります。

 その中で命をなくす仲間も少なくありません。自分の無力さを感じ、責めたりもします。

 しかし、毎朝ミーティングを開き、プログラムをこなし、自分の回復と仲間と出会うためにNAに出かける。そして今日一日をつみ重ね、クリーンでいる時間を延ばしていく仲間の姿を、一番近くで見ることができることは、私にとって大きな希望であり、喜びでもあります。

 そんな仲間たちとともに苦しみや喜びを分かち合いながら歩むことは、ハイヤーパワーからの大きな贈り物だと感じています。そう思えないときもありますが……。

 最後になりましたが、今現在、ダルクでプログラムを受けている仲間は、クリーンも延び、プログラムをこなし、次のステップに進もうとしている者が多くなってきました。これもみなさまの温かいサポートがあればこそ、だと思っています。本当にハイヤーパワーとみなさまに感謝しています。

 しかし、比例するようにダルクの運営は厳しくなってきています。誠に恐縮ですが、運営費の方が底をついていますので、みなさまとハイヤーパワーに協力をお願いします。

 いつも勝手なお願いばかりですみませんが、よろしくお願いいたします。

カテゴリー: ニューズレター タグ: , パーマリンク