【NewsLetter150】仲間からのメッセージ・薬物依存症のカロリ

やってしまいました。68日目にスリップしてしまいました。しかも、誕生日前日に――。少しクリーンが続いたことで調子にのっていました。

その週の拘置所のメッセージで散々、えらそうなことを言っていたので恥ずかしかったです。スリップがこんなにも苦しいものだとは、毎日ブロンを飲んでいたころには想像もつかなかったです。1週間と少し経ちますが、だいぶブロンも抜けてきて、また一からやり直しです。

ちなみに今回は、ブロンを買ったことをごまかすために、財布を自分で投げておいて、落としたフリをしてお金が抜かれたと嘘をつきました。相変わらず、自分が変わっていないことを痛感させられました。

でも、68日間の間には、いろいろなことが起こりました。新しい仲間が来て、自分もしっかりしなければと思ったら、1か月と少しで去っていったり、初めて仲間たちと一緒に年越しし、初詣をしておみくじを引いてみたり、熊本の御立ち岬に仲間たちと温泉に行って、コタツに入ってミーティングをしたりしました。

施設にも迷惑もだいぶかけました。女のことで電話をするために、風呂場の窓から抜け出して近くの公民館に電話をしに行ったら、苦情が来たらしくばれてしまい、だいぶお灸をすえられました。

施設がつくった信用は壊すし、少しだけできた、周りの自分に対する信頼も裏切る行為でした。かといって、電話をしたい、声を聞きたい、という感情がおさまる訳もなく、ミーティングで言ってみたり、仲間に言ってみたりしているところです。

毎日何かがあるし、何かを考えているし、一日一日、自分と自分の周りの関係性が変わっていっているのは実感しています。それが本当に良い方向に変わっていっているのかどうかまでは、今の自分にはわからないですが、 今はそれでもいいのかなと勝手に思いながら、この文章を書いています。

なげやりな気もしますが、苦しいものは苦しいし、でもそれを手放そうという気にはまだなれていません。そして、いずれブロンが止まっていると思えたら、施設の裏に投げ捨てたブロンの瓶を掃除したいと思っています。

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