メッセージの行き帰りに、梅の花や菜の花が咲いているのを目にして、やっと春めいてきてることに気付かされました。
穏やかな季節にはなってきましたが、それとは裏腹に私の内面は4月を前にざわつき、季節の移り変わりに目を向ける余裕を失くしていたようです。
一昨年の7月に九州へ戻ってから1年8か月、時間の経つのを早く感じるのも、歳をとったからなのか、福岡での仕事が充実していたという事なのか、気付くとそんなにも時が過ぎていたんだと原稿を書きながら驚いています。
福岡での生活も、残り半月を切り、さぁ4月から佐賀での自立へ向け、希望に満ち溢れて、という感じではありません。
頭の中では準備するものをあれこれ考えてみたり、給料がなくなった生活を、どうやって暮らすんだと漠然と悩んでみたり、どんな入寮者がたどりつくのか、そもそも入ってくれるのかなどと、今考えてもどうしようもない事まで引っ張り出して不安を感じている状態が続いていますが、仲間の「何とかなるよ」と声に救われています。
それでも不安を広げるたびに、自助グループNAの「今日だけあなた自身に言い聞かせよう。今日だけ私を信じ、私の回復を手助けしてくれるNAの仲間を信頼しよう。今日だけ、恐れないようにしよう。薬物を使っていない新しい生き方を見つけた仲間を大切にしよう。この方法に従う限り恐れるものは何もないのだ」と何度も自分に言い聞かせています。
今までも苦しいたびに、「ハイヤーパワーは乗り越えられないものは与えない」と言われた事を思い出しながら、何度も繰り返し言い聞かしてきた文章ですが、乗り越えるたびに真実味を増し、「恐れるものは何もないのだ」と安心感を与えてくれる言葉に変わってきたようです。
そんな中、「バザーを開いたらどう? 献品の商品を集めるから」と声をかけてくださる方がいたり、今日も「新聞に掲載された記事を読みました、何か手伝えることがあったらと思い」と電話をかけてくださる方がいたり、サプライズな善意にも、後押しをされています。
新しい場所でも「仲間を大切にしていこう、恐れるものは何もないのだ」と、ただそれだけしか出来ないのですが。
最後になりますが、今まで九州ダルクのニュースレターに掲載スペースをいただき、佐賀ダルクの事や自分の事をお知らせさせていただいてきましたが、4月からは佐賀から新たに「むつごろう便」としてニュースレターの発送していく予定です。
今後とも佐賀ダルクの活動に関心をもっていただき、支えていたければと願っています。感謝。