【NewsLetter216】福岡県精神保健福祉センター I

福岡県精神保健福祉センターでは、平成11年度からご家族向けの薬物依存家族教室を、平成27年度からご本人向けの薬物依存回復支援プログラムを行っています。その両方で、九州ダルクさんにはメッセージをいただいたり、アドバイザーとしてご参加いただいたりしている他、九州ダルクの利用者の方々にもご参加いただいており、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

私がはじめに担当したのは家族教室でしたが、はじめは自分に務まるのだろうかととても不安でした。けれども、ダルクさんから「回復者本人からのメッセージ」をいただくなかで、渦中におられるご家族のみならず、私自身も希望を持ち、回復を信じることができるようになり、「ひとりではない」と思えるようになっていきました。

昨年度からはご本人さん向けの回復プログラムにも携わらせていただくようになりました。プログラムは、毎回スマープというワークブックに沿って進めています。順番にワークブックの内容を読みあったり、課題に取り組んで、それを発表してもらったりしながら、薬物使用の引き金や欲求への対処方法等について皆で考えていきます。

私たちもわからないことが多いので、参加者の方からたくさんのことを教えていただいて、学ばせてもらっています。大江さんにも時々アドバイザーとしてお越しいただいて、優しいフォローやご助言をいただいています。おかげさまで、プログラムはとても温かい雰囲気となっており、「他の人の話を聴けてよかった」「こういう風に話せる場を大事にしていきたい」といった感想が聞かれることが多くあります。

自助グループや、ダルクさんやジャパンマックさんといった回復施設に勝るものはありませんが、当センターのプログラムは、病院や回復施設は敷居が高いけれども、センターなら無料だし、ちょっと行ってみてもいいかと思って来てくださる方も多くなっています。

当センターのプログラムが、参加される皆さんが安心して話せる場の一つとなり、また様々な情報を知るきっかけになれば幸いです。当センターでは、事務所内にダルク募金箱を設置して、少しですが募金も時々させていただいています。九州ダルクを支援する会の一員として、募金も含めて、引き続き、微力ながらお力になれることがありましたら支援させていただきたいと思います。

カテゴリー: 216号(2019年6月), ニューズレター パーマリンク