【NewsLetter228】仲間の話 クルクル

4月に1年のバースデーを迎えることが出来ました。

去年の4月にスリップしてからの1年は決して楽ではなかったです。日々の生活の中で自分の問題だけを見て、と仲間に提案されて生活していましたが、今まで自分の問題を見てこなかったので、当然自分の問題が何か分かるはずもなく、仲間と話をして、「じゃ自分の問題は?」って聞かれても答えることが出来ず、悩みました。

本当に自分の問題が分かるようになるのか、見えるようになるのかなと正直思いました。でも問題の見方を教えてもらったことで、あ、そうなんだと気付けるようになりました。

このクリーン1年は、自分ひとりでは迎えることが出来なかったです。仲間と毎日生活していて、たくさん迷惑をかけました。ほとんどが自分の都合です。気分で話し方を変えたり、時には仲間にきつくあたったり、自分の考え方を仲間に押し付けようとしたり、他人の行動を変えてやろうとして、あら捜しをしたり、間違いを見つけて言ってやろうとしたり。

それでも仲間は、自分に何かあると寄り添ってくれ、話をしてくれたりきいてくれたりしました。その中で、良いところを見せようとして嘘をついたり自分の感情を偽ったり、変な気を使ったりして良い顔ばかり見せてしまいました。前までは、そんな時でも生きづらいとか苦しいなどと思うことはなかったのですが、今自分は気を使っているなとか、反応されないようにすごく気を使ってしまう事がしんどいし疲れるな、と気づく事もできました。

周りにばかり目が行きがちで、すごく疲れて、そんな自分が嫌で、出来ることならどうにかしたいと思えるようになりましたが、そんなに甘くないし今すぐに良くならないのも分かってきました。それでいいから、時間がかかってもいいから楽になろうと決めました。

それにはまず逃げないこと。今していることを続けること。古い考えを捨てること。目の前のことをめげずにやること。この1年は本当に自分にとってたくさんの気づきがありました。

逃げ出さずに施設に居続けてよかったと思える1年でもありました。この気持、感情をもっと早くに気づくことができれば良かったです。この1年を無駄にしないために、周りの仲間に今以上に自分の気持ちを伝えられるようになり、早く楽になりたいと思います。回復のスピードは遅いですが、やっていこうと決めることが出来た1年でした。

カテゴリー: 228号(2020年6月), ニューズレター パーマリンク