【NewsLetter147】仲間からのメッセージ・薬物依存症のカロリ

 8月11日、2年3か月お世話になった病院を後にして、ダルクに来ました。病院のスタッフからは、ダルクに関する説明はなく、何もわからないまま、ダルクに到着し、不安と緊張の中、新しい生活が始まりました。

 ダルクでの生活が始まると同時に、逆恨みとともにブロン錠を飲み始めました。はじめは、2週間くらいでやめるつもりでしたが、止まらずに1日1瓶で3か月ちょっと。入寮の時に持ち込んだヘソクリもなくなり、三食を犠牲にした毎日になりました。

 そもそも、ダルクの仲間やスタッフが気づかないわけもなく、1か月半ぐらいは裸の王様状態で、自分だけがバレていないと思っていました。

 その後も日々、スタッフや仲間を裏切って飲み続けました。いろいろな忠告や提案も聞かず、一日中罪悪感とともに生活し、日々、膨れ上がる罪業感や不安を抱いて眠りにつくという生活が続いています。

 もちろん、こんな状態でブロンが気持ちよく効くわけもなく、離脱を抑えるためだけに飲み続ける不毛な依存患者の状態が続いています。すり減り続ける精神と肉体がいつまで続くか綱渡りのような生活をしています。

 この3か月ちょっとでやったことといえば、教会の事務所のドアを、電話したさにバールでこじ開けようとしたり、神父様のビールを盗んだり、麻雀で借金をしたり、1日ダルクを出て、北に向かって自転車で行ったり、そんな感じです。

 10月にダルクフォーラムがあり、初めて壇上に立ちました。父親が来ていたので、目をそらし続けていましたが、フォーラムが終わって会場を後にする父親が自分のことを見て、見てはいけないものを見たように、視線をそらしたことが印象に残っています。

 この時は、自分は父親をつなげるために、ダルクにつなげられたのではないか、という妄想が入り、おれの役目はもう終わったとばかりに……。

 今は思ってませんよ。

 仲間ですが、みな、すごく個性的な人ばかりです。もし、普通の生活をしていたら、たぶん、知り合えなかったでしょう。濃いめというか、濃ゆすぎです。

 とまぁ、いろいろあったりしながら、ダルクでの生活をしています。

 離脱症状を抑えるため、ブロンを飲むという悪循環、この悪循環から抜け出そうとあがいてみても、長くて3日しかもたない自分が情けないです。やめたい。ブロンなんてなかったらよかったのに。

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